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エジプト世界遺産検定試験を終えて……

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吉村作治早稲田大学名誉教授の超難問に挑んだタレントの磯山さやかと元シンデレラでピン芸人の畠山

 11月4日にCS放送「ヒストリーチャンネル」のオリジナル番組「吉村作治のエジプト世界遺産検定試験」(11月4日午後8時)でタレントの磯山さやかと元シンデレラでピン芸人の畠山が、吉村作治早稲田大学名誉教授が作成した超難問試験に挑戦する。

 実は、磯山さやかは、「世界遺産検定3級」を持つ大の世界遺産好き。さらに、芸能界―の漢字王である畠山は、1級よりさらに上の「マイスター」の称号を持つ、世界遺産オタクであるが、「ピラミッドの語源は?」「クフ王のピラミッドにまつわる『へムオン』とは?」……など、難問の数々に悪戦苦闘。

 今回は、番組収録後のインタビューでの3人の様子を紹介しよう。

Q.収録を終えられていかがですか?

■吉村先生
 お2人の聡明さに感動しました。問題を作成した立場としては、全部できてしまうとがっかりしてしまいます。かといって、全部できないとちょっと見誤ったなあと思いますし。今回、悩んで考えましたよ。お2人の回答を見るときはドキドキしましたが、結果、ちゃんと答えてほしいところをはずしたり、まさかというところがわかったりで、とても面白かったです。

■畠山さん
 吉村先生が作られる問題ということで、結構、僕勉強してきたんですけど、やっぱりちょっと的外れな回答があって詰めが甘いですね(笑)。吉村先生は、元を500問作られたそうですが(※最終の出題数は15問)、本当にそれ全部やってみたいです。問題を解いている間、知的好奇心がずっとくすぐられている状態でした。 それで、回答を後から吉村先生から教えていただいて、エジプトがより面白く感じました。僕、毛穴がずっと開きっぱなしでしたからね(笑)。全然関係ないと思っていた点に実はつながりがあって、その面白さが収録のあいだずっとあったので、幸せな時間を過ごしました。

■吉村先生
畠山さんは、知性が高いんだね。知的なものを話してそれを受け入れて自分のものにしようとするときに人間は進歩します。そういうのは難しいから嫌だという人は、動物と変わらない。問題を解いているときに、わ~、とか、う~とか言いながら二人が真剣に取り組んでくれたのは嬉しかったですね。

■磯山さん
 エジプトは、私が受験した世界遺産検定3級では、そこまで深くは出題されなかったので、その謎をずっと知りたいなと思っていました。今回、吉村先生が、教科書にも資料にも載っていないようなことも含めて、直々に問題を作ってくださったので、答えがわからないとか、そういうことではなく、とにかく先生の解説が面白かったです。テストの成績どうこうは途中からはどうでもよくなってしまいました(笑)。それよりも先生の答えの解説を聞きたい気持ちでした。今、日本で当たり前に思われていることの基礎が、実はエジプトから生まれたということがわかって大興奮でした。

■吉村先生
 本当の教育というのはこうあるべきなんですよ。クイズ・検定もいいですが、今のクイズや検定の何が問題かというと答えしか教えない点です。しかし、大切なのは、ピラミッドの高さが147mであるということではなく、なぜ147mになったのか。あの解説部分が大事。ちゃんと解説できるように、画像などもちゃんと日本につながる問題にしたり、そういう横串、縦串で張り巡らしたなかで作りました。一番典型的だけどかなり答えが難しいものにしましたよ。

Q.お2人それぞれいかがでしたか?

■吉村先生
 本当に勉強してるよね。それがすごく嬉しいです。そして勉強の成果があがってるよね。あの問題は、エジプト検定でいうなら1級クラス。内容的には充分に、あれをこなせられればマイスターレベルです。畠山さんは、やはり世界遺産検定マイスターだけありましたね。磯山さんは、答えに知恵がありました。答えがわからなかった時の知恵の使い方がかわいいですね。それはすごく大事なことで、我々も人生においてたくさん答えがでないことがある。そういうときの知恵が人生において大事。

シーンメイン画像★_MG_1817_R.jpg試験後の吉村先生による解説の様子

Q.収録にあたって、おふたりはどれくらい勉強されましたか?

■磯山さん
 先週くらいから、急ピッチで勉強しました。どういう風に問題が出題されるかわからなかったので、ざっくりとピラミッド、神殿系を調べて。いちお世界遺産も調べつつでしたが、吉村先生がお作りになられるので、もうちょっとコアなところにくるんじゃないかな~とは思いました(笑)。

■畠山さん
 2週間以上前から、のべ50時間以上は勉強しました。吉村先生の本も買って何冊も読みましたが、今回、本にも載ってないような深いお話もたくさん聞けました。

■吉村先生
 いろんな人にいっぱい教えていますが、こんなにも教えがいのある2人はそういないですね。すごく反応がいいです。結局この番組の趣旨は、ああいう問題があって、その問題を契機にしてその背景にあるエジプトの考え方や生き方、そういうものをみなさんにお知らせするということです。直接テレビで自分が、ああだこうだというのではない。間接的にみなさんにお伝えする、すごくいい形ですね。しかも、それは作られたものや、台本があるものではない。台本よりも実に素晴らしい。これを企画した人が素晴らしい。問題・答えではなくて、その後ろにある背景を知ってもらうことが一番大切です。

■畠山さん
 僕が実際そうだったんですが、目からウロコの新事実みたいな。今までエジプトのことを扱った番組では観たことがないような深い話までたくさん聞けました。たぶんこの番組1本観たら、結構吹聴できますよ。飲み屋とかで「知ってる?日本の根底には古代エジプトが入ってるんだよ」みたいな(笑)。是非観てもらいたい番組です。

■吉村先生
そう、実は1万キロ、3000年かけて古代エジプトの文明・文化が日本に来ているんです。そういうことがいっぱいあるんですよ。

■磯山さん
 今までは、エジプトが別世界のことだと私も思っていたんですが。今日学んだことによって、とっても身近に、今いる自分を作り出している根底のものだとわかりました。番組を観ていただいたら、エジプトがもっと身近に感じられるのでは、と思います。

■畠山さん
 エジプトの見方変わるかもね。

Q.エジプト以外の世界遺産で興味がある、もしくは好きな場所はありますか?

■吉村先生
 僕は世界遺産検定の理事をやっていますから。世界遺産は200カ所くらいは行っています。どこがいいとか悪いとかはないです。エジプトは専門だからもちろんいいに決まっていますが、それ以外も、メキシコは10回くらい、中国は全部まわっています。僕の人生は世界遺産を巡ることといってもいいくらいです。仕事で行ったのが3分の1か4分の1くらいであとは全部自費です。世界遺産のまるごとが好きですね。

■畠山さん
 僕は、世界遺産検定マイスターを持っているんですが、まだ1回も海外に行ったことがないんですよ。まったくの未踏の地ばかりなので、それらへの憧れが僕のエネルギーになっていますね。それにより知的好奇心が沸いている。全部行きたい。もちろんエジプトのピラミッドも見てみたい。行きたいですね~。1,000個近くあるので全部行きたいです。

■磯山さん
 私は、日本の世界遺産もわりと行ってますが、世界だとベルギーのグラン・プラスはとてもきれいでした。間近で見るとひとつひとつの彫刻が本当に細かくて、それが日本の彫刻とはまったく違うものなので、ずっと見ていられるくらい素晴らしいものでした。

※番組の放送は、11月4日午後8時CS放送「ヒストリーチャンネル」。詳しくはコチラ

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