>  >  > 【新種】空飛ぶ透明カタツムリ
地底3000フィートにいた!

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石井洋平

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画像は、「io9」より。新種のカタツムリ

 雨上がり、湿った地面をテカテカと濡らしていくカタツムリ。這い回るその姿に嫌悪感を抱く人は少なくないでしょう。そんなカタツムリの固定概念を打ち崩す、美しい新種のカタツムリが9月半ば、クロアチアで発見されました。

 発見されたのは、クロアチアのヴェレビト山脈の奥深く、世界で最も深い洞窟の1つといわれるルキナ・ヤマ洞窟の地底3000フィート(約914メートル)。クロアチアの研究チームが発見したこのカタツムリはドイツの分類学者アレクサンダー・ウェイガンドの元に届けられ、新種のカタツムリと認定されました。その名も「Zospeum tholussum」。

 大きさ1センチ未満のこの小さなカタツムリ、規則正しく巻かれたそのカラダはなんと水晶のように透きとおっているのです!

 研究者によると、このカタツムリ、非常に動きが遅く、さらに視覚は完全に退化しているため、自身では1週間かけて小さな円を描くように数ミリ~数センチ程度しか動けないとのこと。

 しかし、殻などが洞窟内の排水の流れに沿って発見されたことから、地下水の流れに乗ってクルージングしたり、水場を行き交うコウモリなどの生物に乗って移動しているのでは? と、研究者の間ではいわれています。見た目同様、なんとも優雅な移動方法ですね。

 ルキナ・ヤマ洞窟は入り口近くは常に雪と氷に覆われた極寒の世界ですが、洞窟の奥に行くほど徐々に気温が上がるらしく、これらがた多様な生物を生み出す環境だと研究者の興味を引いているのだそうです。

 宇宙の暗黒空間や光届かぬ深海同様、地底もまた人類にとって未知の領域です。今回見つかったのは美しい生きた宝石でしたが、美しい薔薇には刺があるように、もしかしたら私たちが立っているこの大地の奥底には、おぞましい進化を遂げた生命がうごめいているのかもしれません。
(石井洋平)

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