>  > 日本人は白人のような色白にはなれない!?

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画像は、POPULAR SCIENCEより


 インド・パキスタン・バングラデシュなど南アジアの人々の皮膚の色の違いは、日本を含む東アジアやヨーロッパに比べて実に3倍もあるということが生物学者による最近の研究で明らかになった。

 研究によると、南アジアの人々のDNAには「ヨーロッパ人特有の白い皮膚をもたらすDNA」と同じものがまれているそうで、これが3倍もの色の違いを生み出しているのだという。

 一般的な印象では、日本人や韓国人など東アジア人のほうが、南アジアの人よりも肌の色が白い印象だが、しかし、それは白人の持つDNAとはまた別ものだそうだ。


■研究内容

 今回研究チームが1600人以上の南アジア人に対して行った研究でわかったことは、3つの異なるDNAが彼らの皮膚の色を作り出し、その中の「SLC24A5」に含まれる「Allele A」がヨーロッパ人と同じDNAであるとのことだ。(ちなみに残りの2つのDNAのうちの1つである「SLC45A2」はホワイトタイガーなどを生み出す遺伝子だという)

 「PLOS Genetics」誌に掲載された論文によると、この研究に関わった1600人の南アジア人の中には、43の少数民族と54の異なる部族とカーストからなる人々もおり、この地域の複雑な人類移動の歴史とDNA情報(ゲノム)の分布との関係性が浮かび上がってきたという。


■日照時間や緯度は肌の色とは関係ない!?

 これまでの研究では「ヨーロッパなど、高緯度地域になればなるほど日照時間も短く人々の皮膚の色は薄く、南に行けばいくほど肌が黒い」とされてきたが、これだけでは上の表にあるDNAの分布は当てはまらない。つまり、人々の皮膚の色は“自分や先祖が住んでいた地域や緯度”だけで決まるものではなく、遺伝子が自分の肌の色を作る過程はもっと複雑なものであるということがわかった。

 論文には、今回の研究で、皮膚の色の分布にはまだ解明されていないさまざまな要因が考えられるということ、そして、皮膚の色の違いにおけるDNAの複雑なプロセスへの理解につながると記されている。

 今回の研究結果は東アジア人にとってはあまり興味のないことかもしれない。しかし、日本ではカネボウ化粧品による「白班」問題からもわかるように、白い肌を求める女性が多いことも明らかだ。

 皮肉にも今回のDNAレベルでの研究でいうならば、日本人がどう望んでもヨーロッパ人のような白い肌は手に入らないということなのだろうか。今後は東アジア人の皮膚の色に関する新たな発見も期待したい。

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