>  > アステカ文明が現代人に残してくれた“救いの種”
ジュージーの耽美ニュース

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形態と色彩、歴史と文化、道徳と非道、男と女……すべての垣根を越えて“美は不朽の正義”のモットーの下、ロンドン在住のゲイボーイ「ジュージー」が世界中の不思議なニュースから、思わず「ビューティフル&おもしろーーい!」と唸った話題をお届けします。


 先日、ロンドンの大英博物館で行われている「エルドラド(古代コロンビア)の黄金」展に行ってきたの。定員制で少数の人がゆっくりと黄金製品を眺められる、大変貴重な経験だったわ。ものすごく原始的な金細工なんだけど、すごい神秘性とエネルギーを備えていて、触るとビリビリするんじゃないかと思ってみてきたわ。

 今では麻薬事件が多発するなど、とかくお騒がせ気味な中南米だけど、過去の遺産にはすばらしい物が多くあるわ。中でも、14世紀に現メキシコ盆地に栄えたアステカ文明は、オカルト好きにはたまらないッ!

 アステカ神殿で行われた、生きた人間から心臓を取り出して太陽神にささげる儀式などは映画などでご覧になった方もいらっしゃると思います。今ではそのようなエグい儀式は死に絶えましたが、今の私たちに「正の遺産」を残してくれたのもアステカ文明でした。


■アステカ文明の繁栄の陰に、食品アリ

 アステカ文明の繁栄を支えた要因の1つは、チナンパ農業(湖に人工の浮島を作り、その上で食物を栽培する方法)で得たトウモロコシやタバコなどの農産品を、発達した交通網で市場に集め、商工業を栄えさせたことにありました。

 こうしてアステカの食文化は繁栄していったんです。蛇足ですが、一般市民は朝食と夕食のみの2食でしたが、肉体労働者の人々は筋肉を維持するために(ハァハァ)3食を食べていたそう。

 主食は、彼らをして「我等の肉であり骨である」と言わしめたトウモロコシ。

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画像は、貴族が食べる姿。Wikipediaより

 また、湖で捕れるザリガニや小エビなども食べていたそう。ちなみにザリガニはcray fish(泥の魚)と呼ばれ、スカンジナビアではポピュラーな食材。この味覚音痴のイギリスにも普及しつつあり、ザリマヨ(ザリガニの尻尾の身をマヨネーズ和えしたもの)のサンドイッチが現在はやっています。

 そして、儀式でささげられた人体ももちろん有効利用(?)され、心臓は神に供されたのち、人肉はトウモロコシなどと一緒にシチューにされ、上流階級の人々が食したそうよ(貴族は人を喰ってもいいのかよ!)。


■チア・シーズと呼ばれる種

 でも今回の主役はザリちゃんでも人肉でもなく、チア・シーズ(Chia Seeds)と呼ばれる種。アステカ族の兵士がパワーの源とした、トウモロコシとは別の主食だった種よ。ミント科の植物で、学名はSalvia Hispanica(サルビア・ヒスパニカ)。

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画像は、アタシが撮影したもの。黒い粒がチア・シーズ

 この種は、黒ゴマよりも小さく、良質な「オメガ3脂肪酸」や「繊維質」が多く含まれており、現代人のドロドロになりがちな血液をきれいにしてコレステロールを下げてくれるらしいの。日本でも注目されている健康食品が、実は、アステカ文明が残してくれた遺産だったってわけね。

 味はまったくなく、どんな料理にでも振りかけられるわ。私は低カロリーな鶏と七面鳥の合わせミンチと大根で辛口そぼろご飯をつくり、振りかけてみたけど、プチプチしていてとても美味! 画像の黒い粒がチア・シーズよ。

 これからは、どんな料理にも入れていきます。いい“タネ”はいつでも頂きたいですもの。

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■ジュージー・エレガンザ
ロンドン在住の30代ゲイボーイ。B型・いて座で、相方はイタリア人ファッションデザイナー。ロンドン大学で美術史と考古学を学んだ後、モデル、俳優、国際線キャビンクルー、ジュエリーデザイナー、旅行会社勤務等を経て、現在はフリーランスライター。英国スピリチュアル協会およびスピリチュアルヒーリング協会会員。得意分野はスピリチュアル・オカルト・ファッション・アート・骨董・歴史・フード・旅行など。

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