>  >  > 『SPEC』の登場人物を実在の超能力者に当てはめたら…

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • コメント0
関連キーワード:

SPEC

,

ダンディ坂野

,

超能力

spec.jpg
画像は、『劇場版 SPEC~結~爻ノ篇』公式HPより

 2010年よりTBS系列で放送された金曜ドラマ『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』は、これまでにゲームソフト展開、スペシャル版に書籍、そして劇場版と、メディアミックスを通じて多くのファンに支えられてきた。その『SPEC』の完結編、『劇場版 SPEC~結~爻ノ篇』の劇場公開にあたり、11月28日に都内で初日舞台挨拶が行われた。

 壇上には加瀬亮、戸田恵梨香ら主要キャストに加え、これまで本作の世界感を見事に演出し続けてきた、監督の堤幸彦が登場。訪れたファンを喜ばせた。
 
 この作品は、11月1日に公開されたばかりの完結編前編『漸ノ篇』に続く映画となっており、事実上最後の『SPEC』映像作品となっている。

 『漸ノ篇』は前評判も非常に高く、公開から24日で興行収入21億円を超える大ヒットを記録した。これまで長きに渡って続いてきた人気ドラマ作品のフィナーレ。今年最後の大ヒット映画になることは間違いないだろう。

 さて、『SPEC』といえば最大の特長は、タイトルにもあるように特殊能力(SPEC)を持った人間、SPEC HOLDERの存在である。

 監督の堤氏といえばこれまで、『ケイゾク』や『TRICK』などのシュールでコアな人気を誇るドラマを多数輩出してきたが、2作品とも、基本的にはこの世に超能力なんて存在しないという前提で事件を解決するという幕引きが試みられてきた。ただし、極一部のエピソードでは、実際に超能力を持っていたことが窺える人物も登場していたのだ。

 堤氏はこれまで、作劇上の都合で最終的に否定される運命にあった超能力に対して『SPEC』を通じて本格的にスポットを当てることとなった。そして本シリーズのSPEC HOLDERたちは、ほとんどが実在の超能力者をモチーフにした設定が与えられている。そこで今回は、作品に登場した超能力者とその元ネタについて、いくつか例を挙げてご紹介したい。


■SPEC HOLDER、そのモデルとなった人物と事件とは?

1、桂小次郎×千里眼×御船千鶴子

 まずは、ドラマ本編「乙の回」で登場した桂小次郎。彼は自身を千里眼の持ち主だと喧伝していた人物であるが、日本における千里眼の代表格といえば、御船千鶴子である。

 千鶴子は明治時代に熊本に生まれ、20代になる頃に、自身には千里眼の能力があると自覚したとされている。千里眼とは遠くの物を見通す特殊能力のことであり、千鶴子の場合は1909年8月に、東京朝日新聞が大々的にその力を採り上げたことで一躍有名人となった。

 翌10年2月に千鶴子は、伏せた状態のカードの図柄を当てるという実験を快諾し、連続で正解させるという快挙を成し遂げている。

 また、東京帝国大学に招かれた際には、構内でも同様の実験を行い、こちらもまた大成功を収めることとなった。

 こうして千鶴子は日本における女性超能力者の先駆けとなったが、彼女が本格的な千里眼を披露する際には、集中するためか常に1人きりで部屋に籠もっていたことから、徐々にその力の信憑性に疑問が投げかけられるようになる。

 そのような状況の中で千鶴子は徐々に精神を病み、遂には自ら命を絶ってしまった。今となっては千鶴子が本当に千里眼の持ち主であったかどうかは定かではない。だがどちらにしても、田舎育ちの彼女が大都市の新聞の記事によって話題となったばかりに、本来歩むはずだった人生を大きく逸脱したのではないかと考えると、何とも胸が痛む。

関連キーワード

SPEC

コメントする

お名前
コメント
画像認証
※名前は空欄でもコメントできます。
※誹謗中傷、プライバシー侵害などの違法性の高いコメントは予告なしに削除・非表示にする場合がございます。