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【拝啓 澁澤先生、あなたが見たのはどんな夢ですか?~シュルレアリスム、その後~】――マルキ・ド・サド、そして数多くの幻想芸術……。フランス文学者澁澤龍彦が残した功績は大きい。没後20年以上たったいま、偉大な先人に敬意を払いつつ、取りこぼした異端について調査を進める――

■チェコのシュルレアリストたち

 10年ほど前のことだったろうか、筆者がまだ学生だった頃、渋谷である映画を見た。タイトルは『カレル・ゼマンと子供たち』。

 カレル・ゼマン?

 名前すら聞いたことのない監督だったが、紹介によればチェコのアニメーション作家とのことだった。

 当時、チェコ映画といえば、かわいらしいキャラクターのアニメ(たとえばアマールカ)や、フランスのシュルレアリスムをチェコ独自の形で進化させたようなヤン・シュヴァンクマイエルのグロテスクな映画が絶大な人気を誇っていた。

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画像は、カレル・ゼマン「Wikipedia」より

 そこに彗星のように現れた、というか紹介されはじめたのがカレル・ゼマンだったのである。
 
 一応は「子ども向けのアニメーションや特撮映画を撮った監督」ということになるのだろうが、よく見るとその内容は、無邪気さや繊細さの裏につねにシュールな感覚(ときにおどろくほどの残酷さ)が潜んでいるのがわかる。
今回はそんなカレル・ゼマンの作品を紹介したいと思う。

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