“素早く酔っぱらえる”と話題の装置が、非常に危険でヤバい!!　「気化したアルコールを直接吸い込む」!?

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　さらに、アルコール研究センター（米国カリフォルニア）のトーマス・グリーンフィールド博士は、「アルコールに不慣れな人への強要が行われる事態や、飲酒運転の誘発」に対して懸念を表明した上で、「特に10代は脳がまだ完全に成熟しておらず、このような装置でアルコールが大量に摂取された場合、成長に悪影響が出るなどのリスクがさらに高まる」としています。かつて行われた実験において、気化したアルコールを吸入したマウスたちは深刻な酩酊状態に陥り、依存症状も確認されているそうです。他にもロンドンの消防団は、装置の利用が深刻な火災や火傷の原因となる危険性について指摘します。

■開発者たちの反応は……

　各方面から寄せられる批判の一方で、装置の考案者たちは「Vaportini」の合法性を主張しています。2009年、米国シカゴでバーを経営するジュリー・パーマーという人物によって発明された「Vaportini」は、当初は客がアルコールを摂取するための新しい装置として提供されていましたが、現在はオンライン上で誰でも比較的安価に購入できる状態です。過去、米国では「Vaportini」に似た装置が出回り始め、22州で禁止されたという経緯がありますが、当時の開発者も今回の「Vaportini」をサポートしているようです。

　これだけ多くの識者から批判と警告が寄せられている「Vaportini」ですが、今後の成り行きに注目です。まずは、一刻も早く有害性を科学的に立証するための研究が行われる必要があるのかもしれません。いずれにしても、アルコールは「正しい飲み方で、ほどほどに」が重要です。
（ヨムノ・トルグ）

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