>  > 嗅覚、おそろしい子…!人間の嗅ぎ分け能力

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杉田彬

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 「こいつはくせえッー!ゲロ以下のにおいがプンプンするぜッーーーーッ!!」(『ジョジョの奇妙な冒険』(集英社)) これは、マンガ『ジョジョの奇妙な冒険』の有名なセリフで、人の本質をニオイで見抜いた例です。

 ニオイは食べ物の痛み具合を確かめるときにも使える手段ですが、こうしたそれ以外の判断にも役立っているのかもしれません。だとすると、嗅覚は視覚などの感覚より優れているのでしょうか。


■嗅覚情報>視覚情報だった!

 人間の視覚は光の三原色を感知することで「100万色以上」も見分けられ、さらに聴覚も「50万種」の音の高さを聞き分けられるといいます。それに対して嗅覚は、「1万種類」のにおいを嗅ぎ分けられると言われてきました。先の二つと比べてみると、明らかに低いです。

 ところが、科学雑誌「Science」に発表された論文によると、なんと人間は「1兆種類」のニオイを嗅ぎ分けられるそうなのです。1万から1兆、突然変わりすぎのような…。

 そもそもこれまで言われていた1万という数字は、1927年の「人間は4種類の基本的な香りを9段階に嗅ぎ分けられる」という研究結果から導き出されたものでした。(つまり9の4乗で6,651種類の嗅ぎ分けができるとのことで、さらにそれを千の桁で四捨五入して1万種類とされていたようです)この数字は今日までよく引用されていたのですが、実はきちんとした調査に基づいたものではなかったのです。

 そしてそのまま、視覚や聴覚に比べて手間のかかる嗅覚の調査はなかなか行われなかったのですが、この度、アメリカのロックフェラー大学の研究班によって調査が行われ、推計を出したところ驚きの1兆種類という結果が出たわけです。

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