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CUBE

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雑賀洋平

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画像は『CUBE キューブ [Blu-ray]』(ポニー・キャニオン)

――【実ヤバ映画レビュー】では、「認知度は低いが、実はヤバい必見映画」「一見普通の映画だが、ヤバいエピソードを秘めた映画」「ヤバすぎて再評価したい映画」をランダムに紹介。読んだら絶対に見ずにはいられない作品を紹介していく… 

※今回の作品にはBlu-rayプレゼントがついています。最後までお読みください!


【今回の映画】 
『CUBE』


【あらすじ】

 男女6人が鋼鉄の立方体の部屋に閉じ込められる。そこは他にもたくさんの同じ部屋があり、その集合体で作られた、巨大な立方体(CUBE)になっている。各部屋に6つあるハッチの中からひとつを選び隣室へ移動しながら出口を探す以外、脱出方法はない。しかも部屋にはさまざまな殺人トラップが仕掛けられている! そんな極限状況の下、絶望的なサバイバルを繰り広げる6人。やがて1つ1つ謎と罠をクリアしていくうちに、彼らの精神状態が徐々に狂い始めていく…。果たして無事にこのCUBEから脱出できるのか? あるいは本当に出口はあるのか?今ギリギリの緊張の中、死のゲームがセットされた…。(『CUBE』Blu-rayジャケット裏解説より)


■ブームになりすぎて消費された感のある『CUBE』だが…

 今回ご紹介いたしますは、映画ファンなら一度はそのタイトルを聞いたことがあるでしょう、密室サスペンスの金字塔『CUBE』! 簡単に本作を説明しますと、主な舞台は立方体の部屋のみ、出演する役者はわずか7人(それも1人は冒頭のごく短いシーンのみ)というミニマムな作品でありながら、初上映となった1997年のトロント国際映画祭では最優秀新人映画賞受賞。他の映画祭でも絶賛を浴び、世界中で大ヒット。その極端に限定した舞台設定、不条理な状況、そして過酷な運命に立ち向かう登場人物たちのドラマは、多くのクリエイターを魅了し、『SAW』や『フォンブース』に代表されるソリッド・シチュエーション・スリラーという新たなジャンルを開拓した記念碑的作品。もっとも『エイリアン・イン・キューブ』なる迷作を筆頭に“密室で人を殺せばいいのだろう”と安易な発想で作られた類似作品もやたらと生み出してしまい、いつしか映画ファンは“キューブ”という名称自体にB級映画的ニュアンスを感じるようになってしまった、というのも事実(ちなみに正統な続編は『CUBE2』と『CUBE ZERO』のみなのでご注意を)。

 要は『CUBE』は、その衝撃と影響力の強さゆえ“消費”されつくしてしまったんですね。もはや本編とは別モノの“キューブ”のイメージが、ポップアイコン化しているというか…。

 かくいう私も、この原稿のために再見するまでは正直“今さら?”って思いが強かった。いや1998年の公開当時、劇場で観た時は、“キューブ”内部に施された幾何学的なデザインに代表されるビジュアルイメージや、不意をついて現われる罠の数々は鮮烈でしたよ。“キューブ”から脱出するための謎解きも、正しいのかどうかはわからなかったけど、やたらと興奮したのを覚えてますし。

 しかし、あれから17年、CGによって映画のビジュアルイメージは格段に進歩し、『CUBE』のフォロワーともいえる数々のスリラーやスプラッタ映画群によってより洗練された罠や殺人技巧が提示された現在の目で観たら、まあ結構チープな作品に映るんじゃないかな、と思っていたんですね。つまり前述のように私自身『CUBE』を消費してしまっていたと。

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