>  > ホドロフスキー監督来日、100人座禅大会

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 遂にこの日が来た!カルト映画の巨匠、アレハンドロ・ホドロフスキー監督が4月26日、東京・世田谷の龍雲寺で抽選で選ばれた100人のファンと共に座禅を組むイベントを開催した。ホドロフスキー監督は、「エル・トポ(1970)」や「ホーリー・マウンテン(1973)」など、独特の世界観をカルト映画からアートにまで昇華させた鬼才として広く知られ、今回は23年ぶりの新作「リアリティのダンス」を引き下げての来日となる。御年85歳となる監督は、ダークトーンのスーツに身を包んで座禅会の会場となった本堂に姿を現した。その凛とした表情、鋭い視線からは全く衰えが感じられず、ますますエネルギッシュになっているようだ。座禅大会は満席で、メディアの控え室もぎゅうぎゅうになるほどの盛況ぶりだった。

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100人座禅大会にて
 

■私は師ではない、唯一語れるのは師の言葉だけ

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 100人座禅大会では、監督による説法から始まった。1958年に訪れたのをきっかけに、その後何度もメキシコ各地を訪れるようになったホドロフスキー監督は、「人生の中で最も誠実な5人のうちの1人」だと語る、日本人禅僧の高田慧穣(えじょう)氏と出会う。高田慧穣氏に師事し、5年ほどの座禅と公案の指導を受けた経験を引き合いに、「高田との出会いが私のその後の人生を大きく変えたのです。特に私の作品『エル・トポ』においては彼の影響が強く出ています」と語った。

 自らは師ではない、自分が唯一語れるのは師の言葉だと言うホドロフスキー監督。技術が重んじられる現代社会において何よりも重要なのは、分かち合う精神だと説いた。高田氏に教わった「小鳥のさえずりが説法」だという言葉を引用し、「お金が神様のような今、小鳥のさえずりが与えてくれる幸せはお金でも技術でもありません。人生は川のようなもの、恐れや希望を捨て飛び込むのです。何かを持つ為にお金を稼ぐのではなく、より良く生きるために稼ぐのです。それには必要なだけあれば十分なのです」と語った。さらに「(高田氏は)お金を持つ事はなかった。皆が捨てるものを食べていた。その代わりに、様々な製品を作る知恵を与え、メキシコ人を豊かにした伝説の人となった」と、師の偉大さを語った。


■説法の様子

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■日本人ファンはかく語る

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 当日、幸運にも座禅会に参加することが出来たファンはいかにもホドロフスキー作品が好きそうな出で立ちの方から、ごく普通の方までさまざま。

イラストレーターのキャリー・エンパイアさんは「凄くパワーがある。先日の上映会も行ったのですが、80歳を超えてなおギラギラしていますね。」と監督についての印象をコメントした。

 一番好きな作品は『サンタ・サングレ』だそうで、「両腕がすぱっと切れるシーンが印象的ですね。あそこまで切れるものなのか、日本刀に詳しい知人に聞いてみました」と語った。キャリーさん自身、お寺の雰囲気もあってか、なんとも印象的な方だった。


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 また、映画製作をしている「ホーリー・マウンテン」に出てきそうな男性は、「まだまだ(ホドロフスキー監督には)ついて行けないですね。凄いです!」と、監督の説法について感想を述べた。また、最新作『リアリティのダンス』に関しては、「やはり素晴しかった。そして、予想以上に“面白い”。結構笑いましたよ。ただ、話の内容とデジタル映像に違和感を感じました。フィルムでも見たかったです」と映画人らしい感想を述べた。

 なお、「ホドロフスキーのDUNE」は6月14日、「リアリティのダンス」は、7月12日より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、 渋谷アップリンクなどで上映がスタートし、全国順次公開される。最新情報は公式サイトよりチェックできる。




(文/写真 新納翔 http://nerorism.rojo.jp

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