>  > ヒゲ男は淘汰されるのか!?

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仲田しんじ

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 今、世の中は“ヒゲ男子”ブームの真っ最中にあるというのは本当だろうか。

 確かにメジャーリーグで活躍中のダルビッシュ有をはじめ、男子フィギュアスケートの高橋大輔やサッカーの長友佑都など、気がつけばスポーツ界ではむしろヒゲ男子のほうが主流派かもしれないと思えるほどだ。芸能界でも竹野内豊やオダギリジョー、平井堅などお洒落なヒゲ男子は増えてきている。それでもまだまだ日本ではヒゲ男子の絶対数は少ないけれど、目を海外に向けてみればそこには一般人からセレブまでヒゲ男がウジャウジャ(!?)な状況が広がっているのである。もちろん、イケてるヒゲ男子も多い。今、世界的規模でかつてないヒゲ男ブームが来ていると分析している識者さえいるほどだ。

 が、しばしの栄華を誇ったこのヒゲ男ブームにもうすぐ終わりが近づいていると主張する(聞き捨てならない!?)記事が先頃、米科学雑誌「Science」のウェブサイトに掲載されて話題を呼んでいる。

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ヒゲ男子絶滅!? 「Science」の記事より

■グッピーにも流行のサイクルが!?

 記事のキーワードは「負の頻度依存選択」という耳慣れない用語である。一見したところではさっぱり意味がつかめないが、この記事を執筆した科学ジャーナリストのジョン・ボアノン氏がこの「負の頻度依存選択」をグッピーのカラーリングの例を出してわかりやすく解説している。

 それによれば風変わりなカラーリングのグッピーは天敵に襲われる確率が低いという。なぜならグッピーを捕食する側(肉食魚)にしてみれば、数の多い一般的な模様のグッピーを狙うほうが断然効率が良いからだ。半信半疑で奇妙な色合いのグッピーを狙ってはみたもののそれが異なる魚や虫だとしたら徒労に終わるだけなので、スルーしたほうが良いという判断が働いているのだ。

 これによって、この風変わりなカラーリングの少数のグッピーは他のメジャーカラーのグッピーよりも生存上有利になるのだが、生き残りやすいが故に時の経過と共にこのグッピーが徐々に増えてくることになる。そして気づけばこのカラーリングがもはや風変わりではなくなったとき、捕食する側の肉食魚も渋々ながら考えを改め、このカラーリングの個体を「グッピー」と認識して狙いはじめるようになるという。そしてこのメカニズムこそが「負の頻度依存選択」なのだと解説している。ある斬新な特徴を備えその希少性でオイシイ思いをしているマイナー集団も、人気が続くほどにやがてありきたりの存在になってしまうという“陳腐化”のメカニズムで、消費社会のファッショントレンド、いわゆる「はやりすたり」と同じような構造だと理解できそうだ。

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