>  > 香川照之のボクシング中継への賛否両論がツイッターを席巻!!

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画像は、『フリック 完全版』(ケイエスエス)

 ボクシングのゲスト解説に芸能人が来ると興醒めすることが多い。特に、“ボクシング好きです”風だと最悪。浅学でデータを並べた解説は、すぐにメッキがはがれる。

 そんな今までのタレントと一味違うのが、俳優の香川照之のボクシング解説である。ロンドン五輪ボクシング金メダリスト・村田諒太のプロデビュー戦に続き、7日に行われた挑戦者として3階級制覇を狙った井岡一翔の解説も務めた。

 香川のタレントイメージとは違った、熱を帯びた解説。かつ、世界陸上の解説を務める織田裕二やサッカー解説に登場するタレントたちとも違う冷静さ、そして、言葉のセレクトや語彙も豊富。

 チャンピオンの老獪なガードに対し、「(井岡は)この方程式を解かないといけないですね」と表現し、アナウンサーに「それは?」と聞かれれば、「簡単な数式だと思うんです。それを見つけられるかです」と返す。

 そこで、元チャンピオンである内藤大助が「たとえば、フェイント入れてから、(相手の懐に)入っていくとかですね」と経験者としての解説を入れる。前半戦の井岡の苦戦を「チャンピオンに敬意を表し、見るような回になった」と評し、後半には「チャンピオンのパンチが流れてきていますね」「この回、取りたいですね」「手数が必要ですよね」「(最終ラウンドは)人生の全てをかけて出てほしい」と勝つためにやらなければいけないことを指摘し、それに元チャンピオンの内藤や鬼塚勝也も同調する。

 香川が解説をリードし、元チャンピオンたちがマニアックな技術面を補足する。

 なぜ、香川は、ここまでボクシングに精通しているのか?

 香川は幼少期からボクシング観戦が趣味だった。俳優として名前が売れる以前から、「ボクシング・マガジン」(ベースボール・マガジン社)で『香川照之の熱病的思考法』という連載を執筆している。講談社から出版した『慢性拳闘症』の評価も高い。実写映画『あしたのジョー』に丹下段平役で出演が決まった際には、「私生活でボクシングを30年間見守り続けてきたのは、この役のため」と語ったくらいのボクシングバカだ。

「今のスポーツ解説というのは2パターンあります。タレントを入れてキャッチーなものにするか、専門家をサッカーの松木安太郎的な“頑張れ、日本”を打ち出すキャラクターにするかです。そのどちらかに、プラスアルファでマニアックな話もできる専門家も加える。解説が専門家ばかりだと、一般層が置き去りになってしまいますから。そういった意味では、香川さんは新しいですね。タレントでありながら、専門家的な話ができる。香川さんのようなタレントがいれば、スポーツ中継で本質を語れる番組が作れる」(TV制作会社)

 一般ウケではなく、ボクシングの本質を突く香川の解説に、ネットでは


・香川照之さんの解説がすごかったー( ^ω^ )
・香川照之のゲストとは思えないレベルの実況っぷりを少しでも聞いたのかね君達

と絶賛するものから、

・チャンピオンのクリンチもうざかったけど、ゲスト解説の香川照之がマジうざかった…
・それにしても香川照之はウザかった(´д`|||)それでなくてもドラマ掛け持ちで食傷気味だというのに…

と酷評するものまで、多くの感想がツイートされている。

 そんな賛否両論ある香川の解説だが、井岡が接戦の判定で敗れることを示唆していたようにも思う。亀田三兄弟の試合は、あまりにも亀田寄りの解説陣に批判が出たが、香川は至ってフラット。もちろん、香川も井岡視点で、かつ井岡の勝利を願う愛のあるコメントをしていたが、バイアスをかけず、ボクシングを語っていた。視聴者も、「後半、攻めないと井岡は勝てないのだろうな」と感じたはず。フェアですがすがしいスポーツ中継の解説を、民放ゴールデン枠で久しぶりに聞いた気がする。
(TV Journal編集部)

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