>  > NASAの火星探査計画が発表!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • コメント0
関連キーワード:

NASA

,

宇宙

,

杉田彬

,

火星

 人類が月に降り立ってから、今年で45年となります。米ソの宇宙開発競争が行われていた時代、命をも顧みない軍人の献身的な働きと莫大な予算の投入により、アポロ計画は果たされました。そして冷戦が終わり、限られた予算での宇宙開発が進む現代ではなかなかセンセーショナルなニュースがありませんが、実は、大きな計画が既に始動しています。

■NASAが火星探査計画を発表!

 先月、NASA(米航空宇宙局)は火星探査計画についての発表を行ないました。2030年代には火星で有人探査を実施する計画を立てているようです。久々の大きな計画ですが火星といえば、最も接近した時でも地球から約5,600万キロ離れており、地球から約38万キロの距離にある月へ向かうのとは訳が違います。そんな彼方の星へ向かうためには、一体どのような準備をするのでしょうか。

mars1.JPG
遂に火星旅行の「詳細日程」が明らかに! 画像は「Daily Mail」より

 火星への第一歩は、無人機が小惑星を捕えるところから始まります。直径10メートル弱の小惑星を月の軌道へと導き、2021年には有人宇宙船が小惑星にドッキングし、乗り込んだ宇宙飛行士がサンプル採取して地球へ持ち帰ります。地球へは10日もかからずに帰還しますが、それでもISS(国際宇宙ステーション)がある低軌道(高度約300~400キロ)からはるかに離れた場所での作業経験は、イオンエンジンなどの火星探査に必要な新しい装置やシステムの運用に役立つそうです。

 小惑星はその後、宇宙飛行士たちのテストの場や火星へ向かう際の「道の駅」となります。そして、2030年代と予測される火星への探査プロセスでは、「オリオン」という宇宙船と「SLS(スペース・ローンチ・システム)」という打ち上げロケットの2つの新装備が活躍します。

 オリオン宇宙船は、もともとは2011年にその役割を終えたスペースシャトルの次を期待された使い捨て型の宇宙船です。アポロ宇宙船を元に、スペースシャトルの経験を盛り込んだオリオン宇宙船は、宇宙の奥深くへも安全に行けるような生命維持能力や推進能力、耐熱性の設計がなされています。人員や貨物の輸送から有人探査にも使われる予定のオリオン宇宙船、最初のテストはデルタⅣというロケットで打ち上げますが、その後は新型のロケットであるSLSで打ち上げることとなります。

 そのSLSは2タイプ開発されており、その積載量は最大で130トンにも及びます。これはアポロ計画で使われたロケットであるサターンⅤを超え、史上最大のロケットです。9ヵ月はかかるとされる火星への旅路では大量の物資や燃料が必要となりますが、その必要性に応える能力を備えるようです。このSLSとオリオン宇宙船によって火星の有人探査計画は進められ、2018会計年度に、実際にSLSが小惑星捕獲ミッションに使用される見込みです。

 しかしながら、それだけの装備の開発には莫大な予算がかかることは間違いありません。また、今回の計画はすべて議会が予算をつける事が前提となっています。その如何によっては計画が予定通りに進まないことも十分に考えられます。

関連キーワード

NASA

コメントする

お名前
コメント
画像認証
※名前は空欄でもコメントできます。
※誹謗中傷、プライバシー侵害などの違法性の高いコメントは予告なしに削除・非表示にする場合がございます。