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ジュージー・エレガンザ

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孤独死

形態と色彩、歴史と文化、道徳と非道、男と女……すべての垣根を越えて“美は不朽の正義”のモットーの下、ロンドン在住のゲイボーイ「ジュージー」が世界中の不思議なニュースから、思わず「ビューティフル&おもしろーーい!」と唸った話題をお届けします

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 皆さんは離れて暮らすご家族にどれくらいの頻度で電話をしますか? 私はロンドン在住なので、日本にいる両親にはできる限り電話をかけるようにしているの。家族全員の誕生日には必ず電話をするし、もちろん、今年の母の誕生日にもかけたわ。

 でも、今回はとても不思議で悲しい事実が明かされました(「あなたは私の実の子じゃないわ!」とかじゃないから安心してね)

 私の実家は田舎なんだけど、冬になると、とても寒い場所なの。それで、母におめでとうを言った後、季節の話になって、「最近は寒いからあんたも気をつけなさいね」なんて母に言われたり、雑談をしていたの。そして、数分も話していたでしょうか、突然私の背中に悪寒が走ったの。そして母が「実はね…」と言い出しました。

「ちょっと待って、もしかして隣の家のOさんが亡くなったんじゃないの?」と、急に私は母を遮って叫んでいたの。唐突だったわ。Oさんとは親しくもなかったし、思い出したことだってなかったのに、急に70歳近くになる隣のおじさんの顔が脳裏に急に浮かんだの。

「そうなのよ、しかも孤独死。死後10日は経っていたわ。発見者はお母さんとお父さんだったのよ」って母。

 ひぇー、死体第一発見者が身内から出るなんてビックリ! お年の割にはかくしゃくとしていて、元気だったOさんが亡くなったなんて、母も驚いていました。

 お仕事の関係で留守がちだったのだけど、挨拶はこまめに交わしていたそう。生涯独身で、庭付き一戸建てにお一人住まいでした。母も時折キッチンからOさんのお姿をお見かけしては、「今日も元気そうね」なんて思っていた矢先、ぱったりとOさんの姿を見かけることがなくなったらしいの。

「最近Oさん見ないわねぇ」と母が父に話しているうちに心配になり、町内会長さんと3人で様子を見に行ったらしいの。声をかけても返事がないので、Oさんから聞いていた「鍵の隠し場所」から鍵を取って(それって隠しているって言うのかしら)、昔ながらの引き戸をガラガラと…。

 玄関口から「Oさんいますかー?」と父が数回声をかけるも、返事がない。「いないようだね」と父と町内会長さんが帰ろうとすると、霊感の強い母が急に「あなたっ、お風呂場へ行って! 早く!」と父を押し出しました。嫌がる男2人を無理やり家に上がらせ、母は玄関で待ちました。

 数分後に2人が青ざめた顔で戻ってきて「入浴中に亡くなったみたいだ」と言ったそうです。寒かったから綺麗なままだったよ、とも。警察と救急車が来て、事情聴取を受けた両親が家に帰った頃にはもう日が暮れていたそうです。

 それを聞いた途端にまたもや背中にぞわぞわが走りました。「あら、Oさんまだ家に居るわよ!」私はまたも突然口走っていました。母がやめてよぅ、と言っている最中も寒気が止まらず、Oさんが普段と変わらず居間を歩いている姿が浮かんだのです。

 昔の記憶が蘇ってきただけなのか、それとも本当にそう視えていたのか、未熟な私にはまだ分かりません。

 でも数日後にふと思い出してみると、もう寒気はしなかったわ。きちんと状況を理解なすって、旅立たれたのでしょうか? 一度も伺ったことのない隣家だけど、今後はどうなるのかしら?

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■ジュージー・エレガンザ
ロンドン在住の30代ゲイボーイ。B型・いて座で、相方はイタリア人ファッションデザイナー。ロンドン大学で美術史と考古学を学んだ後、モデル、俳優、国際線キャビンクルー、ジュエリーデザイナー、旅行会社勤務等を経て、現在はフリーランスライター。英国スピリチュアル協会およびスピリチュアルヒーリング協会会員。得意分野はスピリチュアル・オカルト・ファッション・アート・骨董・歴史・フード・旅行など。

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