>  > タブー名作映画『気違い部落』

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気違い部落

――絶滅映像作品の収集に命を懸ける男・天野ミチヒロが、ツッコミどころ満載の封印映画をメッタ斬り!


【今回の映画 『気違い部落』】

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気違い部落周游紀行』(冨山房)

 5月にアメリカで公開されたUS版ゴジラが、好調な興業成績を収めている。日本では7月の公開が待たれるわけだが、元祖・日本のゴジラ作品では、ボンドガールの浜美枝と若林映子、清楚系の星由里子、平成世代には沢口靖子や釈由美子と、ヒロインは常に魅力的で憧れのお姉さんだった。「美女と野獣」ならぬ「美女と怪獣」という構図が、少年期の「性」に多大なる影響を与えていたのだ。中でも東宝特撮のセンターヒロインと言えば、誰が何と言おうと水野久美だ。

『怪獣大戦争』(65年)でのX星人役で頂点を極めた水野久美は、同時期の『フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)』(65年)では、白衣を着てフランケンシュタインの怪人を「坊や」と呼び、伝説のSFホラー『マタンゴ』(63年)では、難破船の生存者に「みんなアタシが欲しいのよ」と気高く見栄を切り、怪キノコをお口に含み「おいしいわよ~」といやらしく仰せられ、とにかく男子にはタマラナかった(観てない人! 今挙げた作品は全部必見!)。

 先日、そんな水野様に縁あってお会いする機会があったのだが、デビュー作の映像をお探しだというではないか。そこで、数年前に衛星劇場HD(スカパー!Ch.628)で放映された水野様のデビュー作『気違い部落』の録画DVDを本人にお見せしたところ、大そうお喜びになられた。企画を通した番組スタッフに最大級の賛辞を送りたい。

 作品は、関東地方にあった旧・南多摩郡恩方村に在住していた作家・きだみのるによる、村の日常を描いた『気違い部落周游紀行』を映画化したもの。冒頭、幕の降りた劇場ステージにタキシードを着た往年の名優・森繁久弥が登場し、「アフリカの土人達は、自分達の写真を見て、仲間達の姿は容易に判別できるが、肝心の自分の姿は一向にわからなかったそうであります。自分を自分であると認識するためには、ある程度の知的な発達を必要とするようです。気違いという者は、往々にして自分を気違いであると思わないようで……」などと危険に満ちた前説を始める。その後タイトルインして以降も、森繁のナレーションを随所に挟んで物語は進行する。

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