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 日本では「イスラム原理主義」組織というと、即座にテロ組織をイメージする人が多い。しかし、本来は「イスラム諸国の社会規範はイスラム教の教えに厳格に従うべきだ」とする考え方のみを指す言葉だ。もちろん、組織によっては暴力に訴えず、宣教や慈善活動を行うものもある。むしろ、武装闘争への方針転換は、当局の弾圧などに反発した結果が生んだ、悲しい選択である場合が多いのだ。

 さて、一見平和的に活動を行うイスラム原理主義組織の中で、政府とも良好な関係を保つ一方で、いくつかの非合法活動に手を染めているとの黒い噂が絶えない団体がある。トルコの「科学研究財団(トルコ語ではBAVと略称)」だ。今回は、日本ではまだ馴染みの薄いこの「科学研究財団」についての黒い噂の数々を旧知の外交官に聞いた。


■ヤヒヤと創造論、そして「科学研究財団」

「名前に『科学』とついているのは、彼らの主張が『旧約聖書』や『コーラン』に述べられた世界創造論(天地万物は神が作ったという主張)の正しさを“科学的に”証明しようという団体だからです。今、欧米では創造論を強力に推進する団体として注目を集めていますよ」(中東情勢に詳しい外交官)

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ハルーン・ヤヒヤ「harunyahya.com」より

 1990年に設立され、今やイスラム世界を代表する創造論団体となった『科学研究財団』。団体のトップは、1956年に生まれたアドナン・オクタル、通称ハルーン・ヤヒヤと呼ばれる男だ。

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