外交官が語る、トルコ「科学研究財団」の闇
ハニートラップを仕掛けるイスラム組織? 外交官が語った日本で報道されない「科学研究財団」の怪しい実態!
「元々、ヤヒヤはイスタンブールの大学で室内装飾を学んでいたのですが、その頃からイスラム原理主義的な教宣活動を始め、大勢の支持者を集めました。当初は“反ユダヤ”や“フリーメーソン陰謀論”を展開していて、1986年には『ユダヤ教とフリーメーソン』という著作も発表しています。しかし、その直後に逮捕され、精神病院に送られたという過去もあるんです。そして退院後、『科学研究財団』を設立し、反ダーウィン主義的な色を強めていきました」
「創造論」自体は決して珍しい主張ではない。実際にアメリカでは、現在も一定の影響力を保っており、州によってはダーウィンの進化論と平行して教える学校さえ存在する。つまり、ヤヒヤが要注意団体として一目置かれるのには、ほかの理由があるということだ。
■派手な活動と黒いウワサ
「現在ヤヒヤは、支持者らがイスラム諸国で行っている様々な事業収益をもとに、自らテレビ局を所有しています。それだけではなく、多くのインターネット・サイトや出版物を通じても情報を発信しているのです。ところが、彼の番組ときたら、敬虔なイスラム教徒なら目を覆いたくなるような場面が続出するのです。登場する露出度の高い女性たちはみな厚化粧で、一部ではヤヒヤのハレムではないかとも囁かれています。また、女性だけでなくマッチョでセクシュアルな男性もおり、そこにアルマーニのスーツを着こなしたヤヒヤが登場。終末やイスラム教について語るという、実にきらびやかな内容なのです」(外交官)
なるほど。しかし、他のイスラム諸国と比べると、トルコのイスラム教は穏健で世俗化しているといわれるため、これだけをもって「科学研究財団」の性質を判断することはできないだろう。しかし外交官は、さらにこの団体を巡る黒い噂について話を進めた。
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