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「ムー」編集長・三上丈晴の【ムー的書籍探訪】 第13回

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――「世界の謎と不思議に挑戦する」をコンセプトに掲げ、UFOからUMA、都市伝説、陰謀論……と、さまざまな不思議ジャンルの話題で、読者に驚きと感動を与えてきた学研「ムー」。ここでは、そんな「ムー」を操る三上丈晴編集長が厳選した“マストブック”を紹介しながら、世の中の不思議に深く触れていただきたい。

【Tocana Reader's MustBook No.13】
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『絶対霊度』(ムー・スーパーミステリー・ブックス)

 意外な場所で知り合いに会うとちょっとした感動ものだが、彼女の場合、さもありなんというか、まさに驚愕である。先日、日本ユダヤ教団が主催するイスラエル・マーケット、ま、有り体にいえば、ユダヤ人の出店&イベントが行われた。場所は広尾、ユダヤ教のシナゴーグがある建物だ。

 行きつけのイスラエル料理店「シャマイム」も出店するとあって、行ってみると、これがけっこう楽しい。定番のイスラエル・ビール、マカビーを手にファラフェルをほお張り、死海の塩を使った入浴剤や宝石などを眺める。

 興味深かかったのは、地中海地方で出土するローマングラスを使ったペンダントだ。ローマングラスといえば、日本の古墳からも出土例がある。そのことを店主に告げると、「おお、それはきっと失われたイスラエル10支族がもたらしたものだね」とのこと。ユダヤ人が普通に「失われたイスラエル10支族が古代日本に来ている」と語る光景に、「そうさ、日本人とユダヤ人は血を分けた兄弟なのさ」と親指を立ててみせた。

 と、ほろ酔い気分でブースを巡っているときのことだ。前方から見覚えのある方がひとり、メモ帳を手に歩いてくる。とぼけた表情に鋭い眼光。間違いない。辛酸なめ子先生である。

 辛酸なめ子先生といえば、多くを語る必要はあるまい。シュールな4コマ、短編漫画を描きつづけるアーティストである。月刊「ムー」でも毎月、本誌の記事をネタに独自の世界を展開しており、先日、それをまとめた単行本『絶対霊度』が発売になったばかりである。

 まさに単行本の校了を終えた直後に、この遭遇である。しかも、普通の日本人がおよそ知らないマイナーイベントに参加されているとは、さすがである。中央線沿線のアングライベントで会うならばまだしも、ユダヤ人のイベントでごいっしょできるとは、実に驚愕的感動、恐悦至極である。

 せっかくなので、知人のユダヤ人を紹介した後、カバラ談義に。いかに日本の文化がユダヤ文化や『聖書』と深く結びついているかを力説。これから成就するであろう終末預言話で盛り上がった。というか、三上がひとりで勝手にはしゃいでいたという説も。そんなときも、辛酸なめ子先生は片時もノートとペンを放さず、メモをとりつづけていた。仕事熱心である。

 きっと、この日のことも、いつかは漫画になるのだろう。いや、なるべくして、聖なる霊に導かれたのだと信じたい。ムー的辛酸ワールドを堪能してみたい方は、ぜひ一度、最新刊『絶対霊度』をお手にとってみてください。

●三上丈晴(みかみ・たけはる)
1968年、青森県生まれ。学研「ムー」の5代目編集長。筑波大学を卒業後、学習研究社(現・学研)に入社。「歴史群像」編集部を経て、入社1年目より「ムー」編集部に所属。

●「ムー」
出版社:学研パブリッシング/発売日:毎月9日/税込価格:670〜690円/発行部数:7万部/概要:「世界の謎と不思議に挑戦するスーパーミステリーマガジン」として、UFOや超能力、UMA、怪奇現象、オーパーツ、陰謀論など、オカルト全般を追求する情報誌。
公式HP<http://gakken-publishing.jp/mu/

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