>  > 変態殺人鬼と呼ばれた希代のモンスター、宮崎勤

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • コメント0
関連キーワード:

KYAN岬

,

宮崎勤

,

殺人鬼

 事件記者が綴る暗黒のアナザーストーリー「悲劇の現象学」シリーズ

【第15の遺物 宮崎勤と演出】

51Z1S8GRE5L.jpg
イメージ画像は、『夢のなか、いまも』(創出版)より

 1980年代後半から90年代初頭にかけて思春期を迎えた世代に強烈なトラウマを刻みつけた事件がある。

 1988年8月~89年6月にかけて、東京都北西部と埼玉県南西部で発生した連続幼女誘拐殺人事件。警察庁によって「広域重要指定117号事件」に指定された凶悪事件の容疑者として逮捕された男、宮崎勤の鬼畜ぶりに列島は騒然となった。

 幼女の遺体を陵辱し、遺体の一部を食べる――。

 メディアの前に現れた時の姿も恐怖心を煽った。伸びっぱなしの長髪に輝きを失った目。全身から漂う虚無感が、得体の知れない不気味な印象を与えた。

 そして、もうひとつ。カメラに映し出された宮崎の“聖域”が、「モンスター」としてのイメージを増幅させた。

 西多摩郡五日市町(現・あきる野市)にあった宮崎の住み家だ。

「宮崎の部屋は、父親が経営する地元の新聞社と実家の敷地内にあった。宮崎が逮捕されてすぐにマスコミが殺到。警察の現場検証が行われる前にカメラマンやテレビクルーが入り込んだことで、あの有名な『ビデオの部屋』の画が一気に広まることになった」(当時を知る新聞社デスク)

 うず高く積まれたビデオテープに囲まれた異様な空間。テープの総数は6,000本以上にも及んだという。その多くはアニメや特撮もののテレビ番組を録画したものだったが、一部に猟奇的なホラー映画や美少女アニメなども混じっていた。

「マスコミは、残虐な犯行のイメージに結びつきそうな、そうした作品の内容を強調して報じた。宮崎のコレクションの中にあったホラー映画『ギニーピッグ』シリーズはその後、廃盤に追い込まれている」(捜査関係者)

 マスコミが大挙して宮崎の部屋に群がった時、恣意的な“演出”も行われていた。

 当時、現場に駆け付けたカメラマンの1人は、こう振り返る。

「ビデオで埋め尽くされた部屋は、それだけで十分異様だった。だけど、アイツのしでかしたことに比べると、少しインパクトに欠けた。何せ、小さい女の子を何人も誘拐して殺したんだから。だから、『変態殺人鬼の部屋』っぽく見せるちょっとした“画作り”をしたのさ」

 部屋には若い独身男性の独り暮らしにはありがちなアイテムもあった。

関連キーワード

コメントする

お名前
コメント
画像認証
※名前は空欄でもコメントできます。
※誹謗中傷、プライバシー侵害などの違法性の高いコメントは予告なしに削除・非表示にする場合がございます。

18歳未満閲覧禁止

ここから先のコンテンツには、過激でグロテスクな表現と画像が含まれます。そういったものが苦手な方は、強い精神的不快感を覚える可能性があるため閲覧はお控えください。また、18歳未満の方の閲覧を禁止いたします。閲覧される方は必ず各自の責任を持ってご覧下さい。

閲覧しますか?