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千葉少女墓石撲殺事件

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深笛義也

――日本で実際に起きたショッキングな事件、オカルト事件、B級事件、未解決事件など、前代未聞の【怪事件】を隔週で紹介する…!

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【今回の事件 千葉少女墓石撲殺事件】


 1メートルほども、燃え上がる炎。ジョギング中の男性が近づくと、燃えているのは、仰向けになった人だった。両腕は肘から先が上に向けられていたが、左手は炭化し、指輪が落ちていた。

 場所は、千葉市若葉区貝塚町にある貝塚墓地の駐車場。平成15年10月1日、男性が見たのは午前7時頃だった。

 首にかけられていたペンダントなどから、被害者は石橋裕子さん(当時、16)だと分かった。犯人は、その5日後に逮捕された。5人のグループだったが、主犯は彼女の戸籍上の夫である、石橋広宣(当時、22)であった。

■裕子さんの学生時代

 ハンドボールに打ち込む中学時代を過ごした、石橋裕子さん。だが、中学3年の7月にあった大会で敗退したことがきっかけとなり、彼女は捨て鉢となる。その夏休みから、キャバクラでのバイトを始め、休みが過ぎても、家出をしてキャバクラやスナックで働いた。その後、私立金剛学園高校に入学するが、半年ほどで退学してしまう。


■乱暴な男・広宣との運命の出会い

 裕子さんと結婚する前の広宣の姓は、鈴木だった。

 広宣が10歳の時に、両親が離婚し、彼は親戚に預けられる。12歳で、再婚した母親に引き取られるが、新しい父親は身障者だった。広宣はかいがいしく介護したが、勉強がおろそかになり、第1志望の高校に落ちてしまう。

 高校では不良仲間と付き合うようになり、盗んだ車で事故を起こし、少年鑑別所から少年院に送られる。出所後、18歳の時に最初の結婚をする。しかし、広宣はバイト先のコンビニで金を盗み、再度少年院に送られ、離婚。

 その後、一旦離婚した妻と出所後に復縁し女児を授かるが、安定した生活ではなかった。塗装工として働く広宣の収入だけでは家計がまかなえず、妻がキャバクラで働かざるを得なかった。そして、広宣は妻に度々暴力を振るう。木刀で叩くこともあった。

 この妻の妹が、中学時代の裕子さんの友人だった。大切な友人の1人として、卒業文集に名前を挙げる仲だった。そこから、裕子さんと広宣の接点が生まれる。

 広宣は、秋山久美子さん(仮名・当時、16)という女性と出会い、平成15年1月1日から同棲を始める。その5日後に、あっさりと妻とは離婚してしまう。この久美子さんと祐子さんは、実は、妻の妹を通じて知り合いだった。祐子さんと同様に、久美子さんも高校に行っておらず、2人は一時期一緒に遊び歩いていたのだ。

 広宣と久美子さんが同棲する部屋には、裕子さんはその時付き合っていた男とともにしょっちゅう遊びに行った。

 広宣はカード詐欺を行っていた。それを一緒にやっていたのが、裕子さんのカレシだ。クレジットカードが盗まれたとウソの申告をしておいて、買い物やキャッシングをするという単純な手口で、平成15年2月24日、2人はあっさり逮捕されてしまう。


■3人で乱れる同棲生活

 残された久美子さんと裕子さんは、お互いの寂しさを紛らわすように、遊び歩いた。酒を飲むにとどまらず、不特定多数の男性とセックスし、相手から金を巻き上げることもあった。この頃2人は、腕に刺青を入れている。久美子さんは「ヒロ」。裕子さんも自分のカレシの名とともに、「ヒロ」と彫った。裕子さんも広宣に、好意を抱いていたのだ。

 7月に広宣が執行猶予付きで出所してくると、元の部屋で、広宣、久美子さん、裕子さんの3人の同棲生活が始まる。広宣は、どちらともセックスする、無軌道な生活だった。

 出所そうそう、広宣は久美子さんに結婚を申し込む。愛ゆえではなく、新車を買うためだった。広宣の借金は、すでに600万円以上あり、ローンは組めない。審査を通るため、名前を変えようというのだ。「そんなのは嫌だ」と久美子さんが断ると、裕子さんがこれを引き受けた。7月10日に入籍。石橋広宣となって、無事審査は通り、マークⅡを自分のものにした。

 3人の生活は、1カ月ほどで瓦解する。久美子さんが生活費としてとっておいた4万円がなくなった。疑いをかけられた裕子さんは、実家に帰ってしまう。さらに、久美子さんは妊娠したが、広宣はまじめに取り合おうとしない。業を煮やした久美子さんは実家に帰り、悩んだ末に堕胎した。

 1人きりになった広宣は、払いようのない消費者金融からの督促状や、車のローンの請求書を目にする毎日で、いらだっていた。

 そんな時、裕子さんから「籍を抜きたい」と広宣に申し出がある。祐子さんは偽装結婚のことを、家族には話していなかったのだが、妹が携帯電話を買うために住民票をとる必要があったため「偽装結婚が親らにバレてしまう」…と、焦ったのだ。

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