>  >  > 少子化問題の裏に潜む、富裕層の人類覇権計画!

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 一夫多妻! ひとりの夫にたくさんの妻! 男の究極の夢ではないか。世界最強よりも一夫多妻、それは男なら一度は夢見るファンタジー。そんなファンタジーを本当に実現した男がいる。もちろん、世界には一夫多妻を公認している国は少なからずある。イスラム圏の国は基本的に一夫多妻を公認し、合法的に4人まで妻を持つことができる。しかし日本はもとより欧米の先進国で一夫多妻を公認している国はない。

 ところがである。よりによってそのアメリカで、一夫多妻が容認される判決が出たのだ。すごいぞ、アメリカンドリーム! しかし、この事件が注目された時期、そして時代的背景を考えてくると見えてくる「大きな流れ」に気づいている人は少ないだろう。今回は「少子化と一夫多妻、そして富裕層の人類覇権計画」について考察する。


■コディ・ブラウンと4人の妻がタブーに挑んだ理由

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画像は、コディ・ブラウンのホームページ

 去る9月2日。AP通信は米ユタ州の連邦裁判所が、一夫多妻を認める判決を下したと報じた。もちろん一夫多妻はアメリカでは合法ではない。通常であれば一夫多妻は刑事訴追の対象にもなるのだが、被告であるコディ・ブラウンと4人の妻がテレビで人気番組を持つスターであることから、ややこしいことになったのだ。

 2010年からコディ・ブラウンと4人の妻、17人の子たちのドキュメンタリー番組『Sister Wives』がリアリティTVでシリーズ放映されていた。一夫多妻を実践するブラウン一家の日常を追う、いわばアメリカ版『痛快! ビッグダディ』である。

 日本版ビッグダディは離婚と再婚を繰り返す父親とその家族のドキュメンタリーだった。日本の現行法上でできる一夫多妻の最大値に挑んだ彼は、ある種の一夫多妻者といえるだろう。ビッグダディの放映は06年~13年だったので、この2本の放映時期は重なっている。同時期に日米の大衆の興味が同じ方向に向かったというのは奇妙というか面白いというか。

 ブラウンらが住むユタ州の検事局は、番組放映時にブラウンが懲役20年、妻たちがそれぞれ懲役4年の重罪に相当することを発表。調査を開始、その間に番組の放映は進み、200万人以上の視聴者を獲得、シーズン4まで制作される。ブラウンは最初の結婚相手であるメアリーのみを妻とし、残り3人を精神的な労働組合(ユニオンなので、組合というか非法人組織であろう)とするとし、法廷闘争に入った。その経緯もちゃっかり放映されている。

 法廷では人権と重婚の憲法解釈や児童人身売買・虐待の有無が争われ、結局、ユタ州が複数者との同棲を禁じている法律に違憲の疑いがあるとされ、事実上、ブラウン一家の一夫多妻は認められることになったのだ。

 なぜ重婚(正確には法的な結婚はしていないので、妻帯者との事実婚だが)というタブーにブラウンが挑んだのかといえば、彼らがモルモン教徒であることに由来する。モルモン教徒は、元々、一夫多妻を認めていた。


■モルモン教が一夫多妻を認めたのは人口を増やすためだった?

 モルモン教は19世紀に内紛を起こし、分裂。分裂した6万人のモルモン教徒一派は、東海岸からソルトレイクシティへ移動、1割にあたる約6,000人の死者を出す。未開拓のソルトレイクシティを開拓するには人手が必要であり、彼らは一夫多妻によって信徒を増やし、人口を増やすことにした。これが教義に組み込まれ、ソルトレイクシティのモルモン教徒は一夫多妻を公認する。もちろん一夫多妻は合衆国憲法では認められず、1890年に一夫多妻は廃止され、現在に至るのだ。

 しかし、モルモン教の一派であるFLDS(the Fundamentalist Church of Jesus christ of latter-Day saints)は頑として一夫多妻を捨てようとはしなかった。そのため、ユタ州検察は、06年に指導者ウォーレン・ジェフスを逮捕、起訴している。容疑は「妻のひとりに対する性的暴力と、未成年の少女と成人男性の結婚仲介」。ちなみに、FLDSは1万人以上の信者を擁しており、ジェフス容疑者には40人以上の妻と60人以上の子どもがいたという。

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