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 現在も火星を鋭意探索中の「キュリオシティ」だが、これまでも「抜け殻」や「人面岩」、「」など、話題に事欠かない発見を立て続けに成し遂げてメディアを賑わせてきた。そして今回の発見も、また物議を醸すこと必至だろう。NASAが9月11日に公開した火星探査機・キュリオシティが撮影した写真には、ほぼ完全な球体に見える“ボール”が写っていたのだ。


■以前にも発見された「凝結物質」なのか?

 NASAのジェット推進研究所(JPL)によれば、このボールは写真の印象ほど大きくなく、直径は、ほぼ1cm。この物体は結晶のようなミネラル成分の「凝結物質(concretion)」で、火星の環境下で物質が凝結し、硬化する過程を経て形成されたものだと説明している。

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ほぼ完全な球体の“ボール” 画像は「YouTube」より

 遡ること2012年9月、NASAは火星の地表に「堆積岩」があることを発表したが、その堆積岩とは、砂や泥などが堆積したものが長い時間をかけて押し固められて岩石になったものである。

 この堆積岩には無数の穴が空いているため、周囲のミネラル成分が岩の穴に染み込み、内部に徐々に貯まってくるという。長い時間をかけて1カ所に集まって凝結したミネラル分は、侵食耐性が強く硬い凝結物質となり、一方で堆積岩そのものは風化して朽ち果てていく。そして、穴の中で球体状に形成されたこのミネラル凝結物質だけが残されたのだとNASAは考えている。

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2004年に撮影された凝結物質“ブルーベリー” 画像は「Daily Mail」より

 火星で凝結物質が初めて発見されたのは2004年で、現在は機器の不調が伝えられている探査機「オポチュニティ」が通称“ブルーベリー”と呼ばれる写真を撮影した。この時撮影された凝結物質は水中で形成されたと考えられることから、かつて火星に大量の水が存在していたという説を裏付ける重要な証拠にもなった。

 果たして今回発見された“ボール”もまたこの凝結物質なのか? しかし2004年の“ブルーベリー”の賑やかさに比べて、今回は周囲に似たような球状の物体はなく、一個の“ボール”だけがポツンと寂しく(!?)佇んでいるのが気になるところだ。仮にNASAの説明が正しいとすれば、もっと大量のミネラル凝結物質が散らばっていてもおかしくない気がするのだが……。やはり、かつて火星に住んでいた生物たちが遺したものではないのだろうか? ほかにも、気になる造形物は発見されている。

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