大津いじめ事件、「第3の少女」が放った言葉
大津いじめ自殺事件で浮上した「第3の少女」 ― 原因は、彼女が放った“ある言葉”だった?
JR京都駅からおよそ10分。JR湖西線・大津京駅近くに、事件の舞台となった滋賀県大津市皇子山がある。「妹が死んだ少年と同級生だった」という現場近くに住む20代の女性が取材に応じ、事件の“真相”を語ってくれた。
「自殺した子は、明るくていかにも『いじめられっ子』というタイプでもなかった。でも、ある日、同級生の女の子が『あいつ、キモい』と言いだしたんやって。いじめが始まったのはそこからという話やわ」
少女には交際相手がいた。それが事件の主犯格とされた3人のうちの1人であるK。Kは事件後に京都府内の中学校に移ったが、そこでも同級生への集団リンチに関与するなど、“札付き”の悪ガキだった。
少女の何げない一言が、Kの加虐趣味に火を付けたのがすべての発端となった可能性があるのだという。
■学校側が対応誤った裏事情
「Kには兄もいてるんやけど、こっちもかなりのワルやった。地元でもこの兄弟のヤンチャぶりはよう知られとった。そんなこともあって、クラスの子らはKらに逆らえんかったみたい」(先の女性)
事件をめぐっては、いじめの兆候を知りながら、悲劇を防げなかった学校の対応も問題視された。
生徒の自殺後も、学校や教育委員会が、事件を隠蔽するかのような動きを見せて批判を浴びたが、そこにも明らかになっていない裏事情があるのだという。
先の女性は、「Kが住んどった地域は、柄が悪いやつが多いことでも有名やった。Kの身内に、なんやヤクザまがいのタチが悪い連中がおって、Kがいじめの件で学校側から注意を受けた後にタチの悪いクレーム入れたみたい。教員もそれでビビッてもうて、いじめを見て見ぬふりをするしかなくなってたらしい」と声を潜める。
事件の背後に横たわる深い闇。その封印は、いまだに解かれることはない。
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