>  > 14人の女子高生が悪霊に憑依される

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 2014年11月21日、フィリピン・セブ島にある女子校の校内で「14人もの女子生徒が悪魔に取り憑かれる」という事件が起きた。生徒の1人が「小さな子どもの幽霊を目撃した」と、発言したことがきっかけで、ほかにも霊を見たといって卒倒する生徒が続出したのである。

 学校側はすぐさま、倒れた女子生徒14人を病院に…ではなく教会に搬送し、神父に悪魔祓いを要請した。悪魔祓いの儀式によって、女子生徒たちは落ち着きを取り戻したといわれるが、フィリピンではこうした女子生徒の集団パニックは度々起こっている。


■国民の90%カトリック教徒! フィリピンで神父の地位は高い

 日本のご近所でもあるフィリピンであるが、宗教家の地位はずいぶん違う。日本人の多くは仏教徒だが、檀家が僧侶に会うのは葬式の時か、法事の時くらいのものだ。これは寺の僧侶や神社の神主たちにやる気がないのではなく、その昔徳川家康が布教を禁止し、檀家の管理に徹させたからで、江戸時代200余年のうちに日本の宗教家たちは、布教のノウハウを失ったのである(徳川幕府は、布教を禁止したかわりに、一般庶民に対して改宗も禁止したので、寺は檀家を逃す心配がなくなり、堕落したといわれる)。

 一方、フィリピンでは教会の神父は生活に密着した存在だ。神父は結婚式や葬式はもちろんのこと、生まれた時にはクリスチャンネームを与えたり(ただ、フィリピンでは親がクリスチャンネームを考えることも珍しくない)、神父の行う“洗礼の儀式”は大変重要なものである。そしてさらに神父は毎週日曜日にはミサを開いて、説教を行っている。

 そんなわけで、カトリック教徒のフィリピン人たちにとって、教会は極めて日常的なモノであり、教えを説く神父は“第二の親”ともいえる存在なのである。したがって集団で幽霊を見て卒倒する事件が発生した場合、学校の責任者が病院ではなく教会に連れて行くのは、それほど非常識な判断ではないのだ。


■エクソシストはカトリック公認の資格? 現役エクソシストも実在する!

 今回パニックに陥った女子高生たちを救った神父は、報道によればこれまでも数多くの悪魔祓いをしてきたとあるので、おそらく公認のエクソシストだと思われる。

 エクソシストというのは、悪魔祓いの儀式“エクソシスム”を行う人のことで、エクソシスムはカトリック教会ではその黎明期から行われてきた。しかし古代のエクソシスムは、カトリックを世界に布教する中で、異教徒の神や悪魔を調伏させ、カトリックの教義の中に取り込む手段のひとつだった。

 その頃はエクソシストと呼ばれる階級(祓魔師と訳される)も存在したが、現在は資格のような位置づけになっており、階級的には司教や司祭がエクソシスムを行う。2014年現在、カトリックが公認しているエクソシストは205人とも300人とも言われている。

 そんなエクソシストの集まりである「国際エクソシスト教会」が、2014年7月にバチカンのローマ法王庁から正式に認められ、公認エクソシストが積極的にエクソシスムを始めているわけだ。これは昔のように布教の一環としてエクソシスムが行われるのではなく、近年になって冒頭で紹介したような、集団パニックや悪魔に取り憑かれたという事件が増えているからである。

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