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 寛、ハマ、栄子は、12月6日、本富士署に召喚拘置された。3日目に、ハマと栄子が自供するに至った。寛は否認し続けたが、寛とハマは殺人ならびに殺人未遂罪及び詐欺罪、栄子は殺人および殺人未遂罪で起訴された。公判が始まると、ハマは「私一人が悪いのです。私だけを罰してください」と言い、栄子は「私も関わった」と言った。だが、寛は関わりを否定した。

 昭和12年7月19日、第一審判決で寛に死刑、ハマに無期懲役、栄子に懲役6年の刑が降った。控訴審では寛に無期懲役、ハマは懲役15年、栄子は懲役4年の刑が下り、ハマと栄子は上告せずに確定した。

 寛は無罪を主張して上告したが、昭和13年12月23日、棄却された。寛は終戦後に仮出所した後に、死亡している。この時代、生命保険などをかけるのは、金持ちだけだった。これが日本における、保険金殺人の第一号であろう。
(文=深笛義也)

■深笛義也(ふかぶえ・よしなり)
1959年東京生まれ。横浜市内で育つ。18歳から29歳まで革命運動に明け暮れ、30代でライターになる。書籍には『エロか? 革命か? それが問題だ!』『女性死刑囚』『労働貴族』(すべて鹿砦社)がある。ほか、著書はコチラ

※日本怪事件シリーズのまとめはコチラ

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