>  > 正月に落合博満野球記念館に行くと本人に会える

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 2015年の正月、キックにはどうしてもやりたいことがあった。それは、落合記念館に行って落合博満に会うこと。キックは幼少の頃から熱心な落合ファンだった。実は、本稿を担当している私(ラリー遠田)も、落合が中日で4番を打っていた頃からの生粋の落合ファン。打ち合わせ中にたまたまそのことが判明して、話が盛り上がった。その中でふと、私が、

毎年、正月には落合記念館に落合本人がいて、サインや記念撮影に気軽に応じてくれるらしい

 という話をしたところ、キックが食いついてきて、次の正月に一緒に行ってみることになった。そこに同席していたTOCANA編集長の角由紀子さんも「私も行きたいです!」と主張。晴れてTOCANAチーム3人による「落合詣」が計画されることになった。


■「落合のパワー」が炸裂!? 来る者を選んでいるとしか思えないアクシデント

 具体的な計画は主に私が担当した。落合記念館(落合博満野球記念館)は、和歌山県の最南端にあり、東京から日帰りで行けるところではない。メンバーの宿泊先の手配をして、電車の予約も済ませた。キックだけは前日に大阪で用事があるため、先に現地で1泊する。私と編集長は1月1日に名古屋を朝イチに出て、紀伊勝浦駅でキックと待ち合わせて、一緒に記念館に向かい、その後で現地で1泊してから帰る予定だった。

 ところが、我々の前に次々と異変が起こった。編集長は出発直前にインフルエンザにかかってしまい、このツアーから早々に脱落。また、私は1月1日の早朝、名古屋駅から特急電車に乗ったのだが、強風で電車がストップ。昼頃に着くはずの電車は7時間半も遅れて夜20時に到着。結局、予定通り正月に落合記念館に行くことができたのは3人のうちで、もっとも熱狂的なファンであるキックだけだった。

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記念館のある太地町では町のいたるところでこの看板を見かける


 サイキックな野球ファンの間では、「落合記念館は来る者を選ぶ」と言われている。確かに、2000円という高すぎる入場料、交通の便の悪さなど、行くまでの物理的・精神的なハードルは高い。本当の落合ファンでなければ、そもそも行こうとも思わないし、行こうとしてもたどり着けないのだ。

 今回のツアーで、私たちはそれを実感することになった。特に落合好きというわけではなかった編集長がいち早く脱落して、私も予定通り正月にたどり着くことはできなかった。結局、正月に落合に会えたのはキックだけ。落合記念館はキックを選んだのだ。

 私は、ヘトヘトになった状態で夜遅くに紀伊勝浦駅にたどり着くと、すでに落合記念館に行ったキックと合流して食事をした。そこでキックが語っていた内容をまとめよう。

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記念館は落合博満の背番号「6」にちなんで六角形に設計されている。タイルにも666が…!


キックのコメント

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あっさりと落合記念館に辿り着いたキック

「いやー、すごかったですよ! 僕は13時ぐらいに行ったんです。そしたら、落合さんがちょうど昼食で出かけたところだったみたいで。スタッフさんに聞いても、何時に戻るかは分からないということだったので、展示物を眺めたり、ビデオブースでビデオを見たりして時間をつぶしていたんです。

 それにしても、あのトロフィーとか賞状とかの数はすごかったです。やっぱりあれだけの選手になると、そういう記念品だけでもかなりの分量になるんですね。信子夫人の油絵の展示室もあったし、息子の福嗣くんのコレクションしたフィギュアも飾られていました。

 それらを一通り見てもなかなか来なかったので、2階にある「ベースボールヒーロー」というカフェに入り、ビーフカレーとアイスコーヒーを注文したんです。

 すると、まさにその瞬間、落合さんが戻ってきたという知らせが飛び込んできました。これが「代償効果」です。神社でお賽銭を払ってお祈りをするのと一緒で、こちらから犠牲を払うと向こうから幸運がやってくるんです。

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キックと落合監督のブリーフ姿のブロンズ像


 慌ててカレーを食べて1階に降りると、そこにはあの落合さんの姿がありました! その場でサイン会が始まったので、大勢のファンと一緒に僕も列に並んで、落合さんの著書と色紙にサインをしてもらいました。その後は落合さんと写真撮影もしてもらいましたよ。

『落合さんはずっと僕の憧れでした! 現役時代、僕が見に行ったすべての試合でホームランを打ってくれたんです』

 会ったら絶対これを言おうとあらかじめ決めていたんですが、実際会ったら緊張しすぎて何も話せませんでした。その後、2階の喫茶店で落合さんをファンの人たちが囲んで、ちょっとしたトークショーみたいな雰囲気になったんですけど、なぜか気後れしちゃってその輪には入れず、そのまま出てきてしまいました。

 取材だからそこは行くべきなんですけど、僕みたいな人がそこに入っていいのかな…、という気分になってしまったんですよね。僕が「爆笑、失笑、苦笑」の三冠を獲れたら、来年また会いに行きたいです」


■やはり常人を超越していた落合様

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 遠路はるばるこの地に訪れたのに、いざ本物の落合を目の当たりにすると何も言えなかったというキック。ただ、そういうものかもしれない。落合のようなビッグスターが、こうやって人前に出てきて、当たり前のようにファンサービスをしてくれるということ自体が、あまりにも異様で異例のことなのだ。長年の落合ファンであればあるほど、この異常事態にうまく対応できないのも無理はないだろう。

 その翌日、私も落合記念館に出向き、無事に落合に会うことができた。生で見る落合という人間のたたずまいは、やはり常人を超越していた。決して偉そうにするわけではないが、無理に愛想を振りまくわけでもない。淡々とファンの要望に応えて、サインや写真撮影に付き合う。ただそこにいるだけの存在。

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神がかりの美! 2階ベランダからの眺望

 キックと私の間で意見が一致したのは「神様がもし存在するとしたらこんな感じなんだろう」ということだった。現役時代の落合は「神主打法」と呼ばれる神主がお祓いをするときのような独特のバッティングフォームをしていたが、実は彼は神主ではなく神そのものだったのかもしれない。

落合記念館は、地の果てのような場所にある。海沿いの高台にあり、2階の窓からは広々と海が見渡せる。現役時代の背番号「6」に合わせて、建物は六角形で、入り口の床面には「6」が刻まれている。建物そのものに崇高な雰囲気が漂っていて、周りを寄せ付けない圧倒的な存在感がある。まさに、プロ野球選手としての落合本人のイメージにそっくりだ。

正月の落合記念館は、生きた神に会える場所。真の落合ファンでなければたどり着けない聖地・パワースポット。新年早々、キックと私は一生忘れられない経験ができた。
(取材・文=ラリー遠田/お笑い評論家)

■落合博満野球記念館
開館時間:午前9時~午後5時
休館日:火曜日
入場料:一般 2000円(消費税込み) 子供6歳~中学生 1000円(消費税込み)

■芸人・キック
1979年11月13日生まれ東京都出身。2005年デビュー。ムエタイ漫談のネタでNTV『エンタの神様』等に出演。近年ではサイキック芸人としてバラエティ番組に出演中。趣味は、オカルト研究、夢日記をつける、温泉巡り(温泉ソムリエの資格あり)野球、ゴルフ、空手、キックボクシング、食べ歩き。特技は、ハイテンションタロット占い、ダウジング、負けないじゃんけん!
【レギュラー番組】
Youtubeチャンネルキックのすべて
ニコジョッキーキックのサイキックチャンネル
【ブログ】http://ameblo.jp/kickhoshi/

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