>  > 【動画】一目瞭然。色彩だけで映像の印象はここまで変わる。

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 キタノブルーを知っているかい? 1997年、『HANA-BI』でベネチア国際映画祭の最高賞である「金獅子賞」に輝いた北野武監督。海外でも高い評価を受けている北野作品ですが、とりわけ中盤までの作品には画面全体に青みがかった色調や小道具が効果的に使われ、映画の印象に大きく影響を与えました。「凶暴な男、ここに眠る。」のコピーで知られる『ソナチネ』(1993)では、世界のキタニストに「キタノブルー」のイメージが決定づけられたと撮影監督である柳島克己氏はキネマ旬報1998年2月3日号でも語っています。

 他にも、コダクロームというフィルムで撮られた写真は、独特の発色がゆえに「Kodakブルー」として多くの写真家を魅了しました。サイモン&ガーファンクルの歌に『僕のコダクローム』という歌があって、「お母さん、ナイコン(ニコン)のカメラを買って写真に夢中なんだ。だからさ母さん、僕のコダクロームを取り上げないでよ」という歌詞は時代を反映していてクスっとしてしまいますね。映像の世界では色調が与える効果は、見る側にとって非常に大きなものです。それが一目で分かる美しいショートムービーを紹介しましょう。


■一目瞭然のショートムービー

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画像は、「Vimemo」より。全編は下に掲載しています

 このショートムービー『The House On Pine Street』は、ミズーリ州の市カンザスシティに拠点を置くオフィス「Grade」によって制作されました。同じシーンであっても、色調、コントラスト、ノイズ量を調整することによって、印象がガラリと変わります。オリジナルは同じでも、アットホームな印象からシリアスな印象に変わったりと、その効果が非常によく分かります。かつて映像で独特な色彩を出すためには、撮影時に大掛かりなフィルターワークが必要でしたが、今はデジタルデータを専門のソフトで弄ることで再現できてしまうのです。

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画像は、「The House On Pine Street」より

 色に変化が加わることで、同じ表情でも違ったような印象を受けます。和やかなムードの上のカットに比べると、下のカットはなんだか悲壮感を感じます。

colorreel2.jpg
画像は、「The House On Pine Street」より

 このシーンでも、下の方はホラー映画のようにも見えます。このショートムービー『The House On Pine Street』は、まさにカラーグレーディングを誰でも分かる形で紹介した実に素晴らしい映像です。オリジナルの映像はソニーの最新4Kカメラ「PMW-F55」での撮影で、海外のネットユーザーからも「実に素晴らしい仕事だ。初心に帰れたよ。」「これは凄い!一体どういうプロセスで加工したの?」「あまりに良くできた作品だから自分の生徒に見せてもいいかな?」などと、実に様々なコメントが寄せられています。

 

Color Reel - The House On Pine Street from GradeKC on Vimeo
動画全編です。再生ボタンを押してみてください。

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コメント

1:maru2015年1月22日 14:58 | 返信

これってレクチャー動画なのかもしれないけど、そうでなくてもこーゆーの撮ってみたいなぁ。雰囲気あってとってもイイ!

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