>  >  > もはや芸術! 驚異の丸見えCTスキャナー!

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仲田しんじ

 今も人類を悩ます大宇宙の謎に匹敵するともいえるのが、他ならぬ人間自身の人体の謎である――。近代になり、レントゲン撮影技術が開発されると生きた人体の内部の様子を詳しく診ることが可能になり、1972年にはCTスキャナーが登場し、初めて人間の脳の内部が明らかになった。その後も撮影技術はめざましい進化を続けて今日に到っているが、つい昨年登場した最新鋭CTスキャナーが映し出す人体内部の映像が“鮮明過ぎる”と話題になっている。


■撮影を極めて素早く正確に行なう最新鋭スキャナー

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高精細映像で写された頭蓋骨と大脳動脈輪 画像は「YouTube」より

 その話題のスキャナーとは、昨年「GEヘルスケア」から発売された「Revolution CT」という最新型の医療用CTスキャナーである。早くからこの機器を導入した米フロリダ州にあるウエスト・ケンデイル・バプチスト病院の医師チームは先頃、6カ月の試験運用期間を終え、将来の診察の効率化と精度の劇的な向上に繋がるものとして、十分な手応えを感じているということだ。

 この最新鋭スキャナーもまた、X線照射によって収集した人体の輪切りの映像をコンピュータで再構成するのだが、従来のCTスキャナーと大きく違う点は、スキャンを極めて素早く正確に行なえる点だ。

 ほとんどの人は過去に何度か診断などでレントゲン撮影を経験したことがあると思うが、撮影中の数秒間はジッと不動の体勢を要求されたことと思う。しかしこの「Revolution CT」はまるでスナップ写真用のカメラのように一瞬で撮影が終わり、患者側に要求される負担が大幅に減っている。しかも、その短い時間にあっても収集できる情報量が格段に増えているため、きわめて精細な映像を再現することが可能になったのである。

 医師たちは、この機器を使うことで心拍異常や高心拍数の心臓病患者の診断が可能となり、また極めて短時間のX線照射で済むため、放射線被爆を減少させることができると見込んでいる。またジッとしていることが難しい子供の診断の問題もこれで解決するということだ。

「当医院の外科医によれば、このスキャナーを使った診断に対する患者の反応は、皆一様に肯定的だったといいます。先進的なデザインは患者の恐怖感を和らげ、診断をより快適にしてくれます。その一方で驚くべきほどの詳細で正確な情報を収集できるのです」と、ウエスト・ケンデイル・バプチスト病院のCEO、バビエル・ヘルナンデス氏はこの「Revolution CT」を賞賛している。

 また、英バッキンガムシャー州の医療グループはこのスキャナーで高速連写することで、心臓が1回鼓動する僅かな時間の動きを完全に再現することができると主張している。

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