>  >  > 【鑑賞注意】あまりにも不快でスカッとする映画!

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――絶滅映像作品の収集に命を懸ける男・天野ミチヒロが、ツッコミどころ満載の封印映画をメッタ斬り!

■今回の映画『荒野の千鳥足』

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画像は、『荒野の千鳥足』(キングレコード)

 オーストラリア映画といえば、『マッドマックス』(79年)や『クロコダイル・ダンディー』(86年)が真っ先に思い浮かぶが、ニューヨーク・オブザーバー紙が「もしかしたらオーストラリア映画史上最も偉大な作品かもしれない」と微妙な言い回しで喝采したのが、幻の怪作『荒野の千鳥足』。タイトルからは何の映画だかさっぱり想像できないが、この作品が1971年のカンヌ映画祭で上映された際、客席にいた無名時代のマーティン・スコセッシ監督が、「おおお!」「えええ!」「なんてことだ!」と周りの迷惑を顧みず大騒ぎしたという。スコセッシは一体何を見たのか? それは我々の物差しでは計り知れない、今まで見たこともない衝撃の映像だった。

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画像は、YouTubeより


■あらすじ 世界で1番ヤバイ町「ヤバ」

 大都市シドニーから、見渡す限り赤褐色の荒野が広がる僻地に左遷された小学校教師のジョン(ゲーリー・ポンド)。退屈な日常を送っていた彼に、ようやくクリスマス休暇が訪れ、恋人の待つシドニーへと帰路につく。途中ジョンは乗り継ぎのために「ヤバ」という町で一泊するが、そこで出会った警官からビールを奢られたのをキッカケに、会う人会う人にビールを飲まされ続け(ツマミなしで)正常な判断力を失っていく

 そんなジョンにしつこく付きまとうのが、シドニーでアル中のため医師免許を剥奪され、今はこの町で闇医者をやっている通称ドク(『ハロウィン』のドナルド・プレザンス)。「セックスは食うのと同じ」などとジョンに囁き、彼のモラルを徐々に破壊していく。この、インテリジェンスを内包したプレザンスの怪演がとにかく光っている。

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プレザンスの怪演

 そして衝撃のクライマックス。ジョンはドク達にカンガルー狩りへと連れ出される。男どもは終始ビールを飲みながら「ヒャッホー!」と喚いて、車でカンガルーを轢き殺し、撃ち殺す。成り行き任せだったジョンも、次第に狂喜の表情を浮かべていく。やがて、被弾してもなかなか死なない1匹の大きなカンガルーと、腕力自慢の男による異種格闘戦のゴングが鳴る。血まみれのカンガルーは必死に2本足で立ち上がり、ボクシングで健気に抵抗を試みるも……(悪夢のようなシーン)。

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画像は、YouTubeより

 これに精神を打ちのめされるジョンだが、「先生もやってみるか?」と唆され、ナイフ片手にフラフラと千鳥足で別の手負いカンガルーに向かう。だが対峙した途端、その顔は曇る。「まだベイビーだ……」。「やっちまえ!」と容赦なく囃し立てる男どもの歓声。それに応えようとジョンは……(書けない)。この件だろう、スコセッシが興奮したのは。彼らが去った跡には、無造作に転がるカンガルー達のバラバラ死骸……。

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