有名天文学者「ET探しは時間のムダ」
歓迎か?警戒か? 地球外生命体をめぐって科学者が本気で議論!
「地球外生命体」と本格的に接触する――。そんな、SF小説のようなことが現実化するかもしれない。
科学者たちが“宇宙人との接触”について様々な議論を重ね、年々ヒートアップしているというのだ。先日のトカナ掲載の記事にも出てくる「地球外生命体探査計画(SETI)」の責任者でもあるセス・ショスタック博士は「地球はできるだけ早く宇宙人とコンタクトをとる必要がある」と発表したが、SETI最初の実施者であるフランク・ドレイク博士は「我々はより注意深く宇宙からのメッセージに耳を傾けるべき」とショスタック博士の主張に真っ向から反論したのだ。
今後我々人類が進むべき方向はどちらになるのだろうか。
■待つ「受動SETI」と積極的な「アクティブSETI」意見の対立
地球外知的生命体探査(SETI)は地球外生命体が発した電波を発見するべくすでに50年以上も解析し続けているが、はっきりとした結果をまだ検出できていないのが現状である。これまでの待つだけの“受動SETI”にしびれを切らし「積極的に地球側から宇宙へ接触を試みるべき」という“アクティブSETI”を支持する声が年々大きくなっており、先日行われた米国科学振興協会総会の記者会見でも「宇宙へ活動的に電波を送信することは我々人類の成長にもつながる」と、送信を開始する発表も出ている。
前述したSETI責任者のセス・ショスタック博士は「我々が太陽系を超えて資源を持つ知的生命体を精力的に探査するのは“義務”である」と述べ、「地球からすでに様々な電波が宇宙に漏出しており、おそらくそれは我々の存在について注意喚起するには十分なものとなっているはずである。本格的に対話を始めない理由はないでしょう」と雄弁に語っている。
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