• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • コメント0
関連キーワード:

コロボーマ

,

奇病

,

美加 リッター

 コロボーマという病気をご存じだろうか。眼球組織の一部の欠損を生じる先天異常らしいのだが――。


■コロボーマの原因と治療

coloboma1.jpg
コロボーマ 画像は「Wikipedia」より

 コロボーマは目の虹彩、網膜、脈絡膜または視神経杯などに発生し、胎児期にできた切れ込み(胎生裂)が完全に閉鎖しないために起こる。何の症状もなく、普通の生活を送れる人も少なくない。しかし重症な場合は眼球が通常より小さく見えたり、眼球が無いように見えるケースもある。また、緑内障や白内障を合併して角膜が濁ったり、視野、視力の障害を生じることもあるという。外見上は虹彩が通常の円形ではなく、鍵穴のような形をしているので幼児期までに親が気づく場合が多い。

 発症には遺伝子との関連が疑われ、出生1万に対し約1人の率でコロボーマ患者が出現する。特に有効な治療法は無く、白内障や緑内障のような合併症が起きた場合、それぞれに応じた治療を行うのが一般的だ。

 たとえ医学上の問題が無くても、患者の中にはコロボーマの眼によって小さい頃に他の子供にからかわれたりしたために、自分の外見にコンプレックスを持つ人もいる。その場合には手術という選択も有り得る。

Coloboma.jpg
画像は、YouTubeより


■コロボーマを持った有名人

coloboma2.jpg
行方不明のマデリン・マクカーンちゃん 画像は「YouTube」より

 この病気を持って生まれてきた有名人には、あのマデリン・マクカーンちゃんがいる。マデリンちゃんは3歳の時に旅行先のポルトガルで何者かに誘拐され、現在も行方の知れない英国人の女の子だ。そのマデリンちゃんは生まれつきのコロボーマで、マスコミに出た多くの写真でその瞳を見るとコロボーマの特徴が良く分かる。またスイスのテニス選手クレメントや俳優のジョン・リッターもコロボーマだったが、特に生活に支障は無かったといわれている。

Coloboma2.jpg
画像は、YouTubeより

 コロボーマは胎児期に目の一部分がじゅうぶんに発達しなかったために起こる病気だ。そう考えると身体の細かな器官全てが母体内で「出来上がって」生まれてくるのは本当に奇跡的と言えよう。今は医学が発達し、ある種の病気や発育不全などを出産前に発見し、母体内で治療する事も可能らしい。さらなる医学の発達を願って止まない。
(文=美加リッター)

参考:「Patient.co.uk」、「日本小児眼科学会」ほか

関連キーワード

コメントする

お名前
コメント
画像認証
※名前は空欄でもコメントできます。
※誹謗中傷、プライバシー侵害などの違法性の高いコメントは予告なしに削除・非表示にする場合がございます。

18歳未満閲覧禁止

ここから先のコンテンツには、過激でグロテスクな表現と画像が含まれます。そういったものが苦手な方は、強い精神的不快感を覚える可能性があるため閲覧はお控えください。また、18歳未満の方の閲覧を禁止いたします。閲覧される方は必ず各自の責任を持ってご覧下さい。

閲覧しますか?