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■サートン・ユニーク

 続いて、チャオプラヤ川沿いに建っている巨大なビル、サトーン・ユニーク

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 こちらも入り口は完全にシャットアウト。だが、もともと正面ではなく隣接する駐車場から入るのがセオリーとされていた。廃墟内部の低層階や入り口近辺にはホームレスや薬物中毒者が住み着いていて、非常に治安が悪いためだ。

 だが、その駐車場からの連絡通路が撤去されていた。

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 周辺もフェンスできっちりと囲われている。これでは中に入ることは不可能だ。ここでも内部を知っている人間に接触することができ、現在の姿を聞くことができた。

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 内部はすっかり片付けられており、さらに警備員までも巡回するようになったと彼は話す。そのため時間をかけて上層階に向かうことは不可能だそうだ。それでも彼は隙を見て上のフロアに登ったこともあったそうだが、そのフロアにもホームレスの生活痕跡はあれども人影はなかったという。

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 バンコクに暮らす日本人によれば、「廃墟なんてただでさえ老朽化による崩壊の危険とホームレスが住み着いたりして治安の悪化が懸念されるような負の遺産なんです。それを外国人にさらしておきたいわけはないでしょう。特に今は軍部が政権を握っているわけですから、なおさら厳しくなっていると思います」と閉鎖の理由を教えてくれた。

 たしかに2014年のクーデター以来、政権を担っている軍部は綱紀粛正を掲げて改革を進めている。そうなると、今後、タイではアングラなスポットが次々閉鎖されていくことになるだろう。

 廃墟に限ったことではないが、アングラな観光スポットとの出会いは一期一会。今回の閉鎖では、次の機会と言わずに見ておくべきという教訓を与えてくれた。
(文=丸山ゴンザレス)

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