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 ウィーンでこれから建設予定の、ある高層ビルが話題になっているという。エコでモダンなビルディングだということだが……。


■木造高層ビル建築を計画する“HoHoプロジェクト”とは

woodenbuilding1.JPG
The Guardian」の記事より

 公開された完成予想図を見ると、一見特になんの変哲もない気がするが実はこのビル、なんと“木造”なのだそう。

 来年から着工し、完成すれば前代未聞の世界で最も高い木造高層ビル(84m)になるという。

 手がけるのは地元ウィーンの建築家たちだ。“HoHoプロジェクト”と名付けられたこのビル計画は、現在ヨーロッパ内でも1、2を争う大規模な都市開発区域(Seestadt Aspernエリア) に建設予定で、建設費用はおよそ6億ユーロ(約773億円)。24階建てのビルの中にはホテルや住居、オフィス、レストラン、フィットネスセンターなどが入るという。

 プロジェクトに関わるキャロライン・パルフィー氏は環境に配慮した点からも木造を選んだとその利点を指摘している。

 木材はビルの建築素材の内、76%程度を使用するそうだが、これにより同量のコンクリート素材を使用した場合と比較して、資材の製造および建築の過程でCO2の放出量を2800トンも抑えることが出来るという。これは車が「毎日40キロの距離を運転×1300年」した場合と同等だそうである。さらに木材はCO2を大気中から吸収してくれるため、一石二鳥だ。

woodenbuilding2.JPG
The Guardian」の記事より

 ただ木造で心配なのはその耐久性。残念ながら目下のところ、ウィーンの消防局からはまだ建設許可が下りておらず、揉めているようである。

 本当に木材+コンクリートのコンビネーションの建築で安全が確保されるのか、企画が奇抜なだけではないかを懸念、当局側はスプリンクラーシステムの工夫や充実、災害時を想定した耐久テストを求めているが、建設側は革新的な試みこそ地域開発に重要な要素であり、HoHoプロジェクトの目指しているものであると主張を崩していない。

 ウィーンの街を遠くに見回せるモダンな木造の空間……。実現するか要注目だ。
(文=Maria Rosa.S)

参考:「The Guardian」、「NY Daily News」ほか

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