>  >  > 自爆テロ犯をリンチ火あぶりに!

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佐藤Kay

※2頁目に非常に刺激の強い映像を掲載しています。閲覧は自己責任でお願いします

 3月15日付の「Live Leak」には、凄まじいリンチ場面が投稿されている――。

■日曜日の教会で相次ぐ自爆テロ

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パキスタン第2の都市・ラホールの市街地 画像は「Wikipedia Commons」より

 その朝、パキスタン第2の都市ラホールでは、日曜礼拝に集まってきたキリスト教徒を標的にした自爆テロが相次いだ。地元メディアによると、2つのキリスト教会で爆発が起き、少なくとも14人が死亡、約70人が怪我をしたと伝えられている。爆破の後、怒り狂った信者らは暴徒化し、事件に関与したとみられる男性2人をリンチにし、火を付けて殺害してしまった。

 イスラム教徒が大部分を占めるパキスタンでは、クリスチャンは2%にも満たない。これまでにも、少数派のクリスチャンは差別を受け、たびたびテロの標的にされてきた。

 事件後、キリスト教徒を敵視するイスラム過激派組織「パキスタン・タリバーン運動」系の一派が犯行声明を出した。


■リンチされ死亡したのは事件と無関係の一般市民

 だが、悲劇は続く。

 実は、リンチの末に殺されたのは無実の一般市民だったのだ。ラホールに拠点を置くオンライン・ニュースチャンネル「Dunya TV」によれば、殺された2人はムハンマド・ナィームさんとババル・ナウマンさんで、それぞれガラス職人、靴下販売業者をしており、偶然ラホールに出張で来ていただけだったのだ。ナウマンさんの家族がSNSに投稿されていたリンチ動画を見て、まさかと思い事件の翌日、警察に駆け付けたところ、身元が確認されたという。2人の遺体は現在、埋葬の準備に入っていると伝えられている。

 目撃者は2人が犯行に及んだと証言しているが、警察はこれを確認していない。いわれのない罪で捕らえられ、リンチされ、引きずり回された挙げ句、火あぶり。暴徒の思い込みで、身内が無実の罪により「なぶり殺し」にされたら、家族はたまったものではないだろう。

 現在、ラホール警察は「リンチ事件の映像を解析し、暴徒の身元洗い出しを進めている」と語っている。また、爆弾テロの犯人も、すでに20名ほど絞り込まれたらしいが、今のところ一人も身柄の確保には至っていないという。

 爆発のあった地域はキリスト教徒が多く住み、コミュニティに対する報復に備えて警察が警護に当たっているというが、住民はすでに身の危険を感じていると話す。

「みんな、家に鍵をかけてここから逃げて行ったよ。自分も出ていく。だって、今夜あたり警察がガサ入れするって噂だからね」こう話すのは、このエリアに最後まで残っていたクリスチャンの男性だ。

 果たして「憎しみの連鎖」を断ち切ることはできるのだろうか? 人間はとても哀しくて厄介な生き物だが、罪のない人がこうして犠牲になるのはとてもつらいことだ。
(文=佐藤Kay)

※次頁に現場の映像を掲載しています。閲覧は自己責任でお願いします

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