>  >  > 月面に謎の地下空間?

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山本 睦徳

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 月面に地下空間がある? まるでSFのような話だが、決してウソ話ではない。どうも本当に地下空間がありそうなのだ。

 3月20日に「DailyMail」で掲載された記事によると、月のまわりを周りながら月面を観測しているルナ・リコネッサンス・オービター(Lunar Reconnaissance Orbiter、以降LROと表記)の写真から「ピット」と呼ばれる陥没孔が見つかったという。

 これは、月の地下に空間があって、天井が陥没してできたと考えられている。月には地球を覆うような大気がなく、隕石は猛スピードで突っ込んでくる。また有害な放射線も容赦なく降りそそぐ。昼と夜との寒暖差も激しい。しかし、もしも月に天然の地下空間があれば、安全で快適な月面基地を建設することが可能ではないか。NASAや私自身の情報をもとに、この記事を読み解いていこう。


■ピット(陥没孔)とクレーターの違い

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LROの写真から発見された「ピット」と呼ばれる陥没孔。NASA公式サイトより

 上の写真は、LROが月の上空から撮影したものだ。これが地下の空洞に天井が落ち込んでできた「ピット」と呼ばれる陥没孔。月面には隕石が衝突してできた隕石孔(クレーター)がたくさんあるが、どうしてこれが陥没孔だとわかるのか? それは穴の周囲に盛り上がった部分がないからだ。隕石孔や火山の火口であれば、中にあった岩塊や土砂が、穴のまわりに積もっているはず。しかしこの写真の穴にはそれがない。垂直にストンと落ちている。

 無数にある隕石孔の中からどうやってピットを探し出したのか? 目を皿のようにして月面を探しまくったわけではない。アリゾナ州立大学のロバート・ワグナーの研究チームが、日本の月面探査衛星「かぐや」やLROの膨大な量の高画質写真をコンピュータで処理して直径5mから900mの大小200を超えるピットを見つけだしたのだ。


■ピットは溶岩トンネルにできる

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月の「海」は玄武岩溶岩が流れ出した溶岩原。2012.9.23.18:20筆者撮影

 ではどうして地下に空洞ができるのか? ピットは、隕石孔の中にたまった溶岩や、「海」と呼ばれる溶岩地帯(今は冷え固まっている)で発見されている。具体的には10億年より新しいと考えられている隕石孔29個の中にたまった溶岩に200か所ほど、海の中8か所でピットが発見されている。

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ヘロドタスクレーター(左上)から溶岩が流れ出し、その後陥没した。右:溶岩トンネルに沿って点々とピットが続く。NASAのサイトから引用加筆

 溶岩が流れる時、表面はすぐに冷えて固まってしまうが、内部は保温されて長期間熱く融けたままになる。その後、内部の融けた部分が流れ去ってしまうと空洞が残る。これを「溶岩トンネル」とよんでいる。小さなものは「溶岩チューブ」とも言う。上写真では、溶岩トンネルに沿ってピットが点々と続いたり、トンネル全体が陥没している様子を見ることができる。

 同様のものが地球にもあるので、詳しく見ていこう。


■キラウェア火山にも「ピット」が

20030218 P2181056.JPG
溶岩流本体(黒い部分)から溶融した部分が流れ出ているところ。キラウェア火山南東山麓。2003.2.18.筆者撮影

 上の写真は、ハワイのキラウェア火山で撮影したものだ。溶岩流の表面は黒く固まっているのだが、内部は融けていてしかも火口の方からどんどん押してくる。これを撮影している時、いきなりバキバキと恐ろしい音がして黒い表面が割れ、オレンジ色の溶岩がどわぁ~っと出てきた。3mほど離れたところにいたのだが、ものすごい熱で全身が焼けそうだった。こうして融けた溶岩が抜け出してしまうと、中が空洞になってトンネルができるのだ。

yougancyubu.jpg
溶岩チューブ:キラウェア火山南東山麓(2003.2.18.筆者撮影 色を強調)

 右の写真は、こうしてできた溶岩チューブと溶岩トンネル。

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溶岩トンネル:溶岩がトンネル内を流れたときにできた縄目状の模様が写真中央から上部にかけて見られる。富士山山麓西湖蝙蝠穴(こうもりあな)(2004.10.26.筆者撮影)
Devilsthroat pit crater Kilauea.jpg
デビルズスロート・ピットクレーター(キラウェア火山)
/米地質調査所のサイトから引用、色修正


 さらに上の写真をみてほしい。LROが撮影したピットと同じものを、キラウェア火山でも見ることができるのだ。これは「ピットクレーター」と呼ばれていて、これも地下に空洞があって陥没したと考えられている。
 

■いよいよ月面基地開発か??

 これなら、月の洞窟で暮らせるかも…。アリゾナ州立大学のロバート・ワグナー氏も同じことを考えている。天窓から奥へ数メートル入ると宇宙飛行士にとって安全な場所になるそうだ。人類の月面での活動に有益だと氏は述べている。そこでは、1、有害な放射線 2、小さな隕石の衝突 3、昼と夜の寒暖差から逃れることができると氏は述べるが、どういう意味があるのか見ていこう。

「1」地下空間では分厚い岩石の壁で宇宙からやってくる放射線の脅威から逃れることができる。
「2」月には大気がないので隕石は秒速数キロメートルと、ライフル銃の弾丸なみのスピードで飛んでくる。そんなものが人や構造物に当たったらひとたまりもないが、地下空間なら逃れることができる。
「3」月は、昼と夜の寒暖の差が激しい。昼間は123℃の灼熱地獄。夜はマイナス233℃と液体窒素までもがカチカチに凍るほどの極寒地獄。地下空間に入るとこの温度差は和らげることができるようだ。
 
 はたして溶岩トンネルの中に基地ができるのだろうか? 今後の探査が期待される。
(文=山本 睦徳)

■山本 睦徳(やまもとむつのり)
ドキュメンタリー作家。地球科学のドキュメンタリー映画製作、記事を執筆。面白くて楽しく読める文章で読者を地球科学の世界へ誘う。
http://www.earthscience.jp
http://www.earthscience.jp/shiretokoiozanmain.html

参考図書
地下空間について知りたい方は『地底の科学 地面の下はどうなっているのか?』(ベレ出版 後藤忠徳著)がオススメ。地球内部や地下探査について、専門家でない人にわかるように詳しく述べられている。

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コメント

1:VAVAV2015年8月26日 04:09 | 返信

NASAは、不可思議なクレーターを2014年に月面の空洞や隙間のある部分を過去の溶岩の流れによって出来たピット:陥没孔と説明しているが、ぞれには無理がある。その説明では解釈できないドーム型が存在しているからだ。月面画像を何年にも渡って調べて分析してきたから述べている。逆にピットのような感じでカモフラージュしているものもあって、その穴からUFOがセットされているような感じで、スタンバイしている画像もある。

私は月面にある大・中・小といった様々なドームを月面写真からたくさん見つけている。もちろん、明暗・コントラストなどいろんな角度でクレーターの縁や影など、クレーターやピットと分けて分析している。見るポイントさえ間違えなければ、地球に飛来してくる宇宙船・UFOとドームが一緒に密集している場所が多岐に渡って存在している。ドームには誘導ライトのようなものがあり、他にリフトや機械的な施設、パイプ、トンネルの様なものまである。
今は自分のブログでひっそりと公開している。

月には住人がいる…。ハッキリ言って、初めてその密集地を見たとき、気持ち悪くなった。
今は慣れたが、期待感と裏腹であった。地球からは、ただ覗いているだけでは見つけられない。
個人の天文家の望遠鏡撮影の動画でも思わぬ発見がある事がある。月から地球に飛来する数種類のUFOも確認できる。これは、火星のUFOとも共通するデザインがある。

すでに、月には都市のような開発がされていて、トンネル地底開発も当然にされている。
かぐやの動画などは非公開部分が黒く修正されている。しかし、調整してみると少し見にくいがビックリするような光景が広がっている。SFみたいな宇宙ステーションがあり、おたまじゃくしを流線型にしたようなUFOがセットされていたりする。

余計な事まで書いてしまったが、月面ドームをピットなどで誤魔化されたくないので意見した次第。それに、月にはある部分が光っている所がある。そこは、消えているときもある。そこをグーグルアースから拡大し調製して覗いたら何かを見つけるだろう。

上のNASA公式サイトのピット画像の中には3~4個はドームが紛れている。私が見つけた月面ドームには、ドーム入り口の中に丸い平面の岩石の開閉扉のようなものも写っている。

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