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念力家族

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笹公人

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画像は、念力家族公式HPより
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念力家族』(インフォバーン)

 トカナで「オカルタンカ」を人気連載中の歌人・笹公人先生原作ドラマ「念力家族」が3月30日からスタートした。

 超能力があたりまえに存在したらどんな日常生活が待っているのか?「念力」を持つ家族「念力家」の一風変わった日常を描くサイキックハートフルホームコメディーだ。毎回1首の歌をモチーフに物語を構成し、家族1人1人にスポットを当てながら、他人や自分を、欠点も含めて受け入れることの大切さを笑いの中で描かれる。

 第一話の短歌は、「押し寄せる家族の念を食卓のナイフとフォークで切り刻みゆく」。

 さっそくドラマを見たのだが、想像以上に「念力」のオンパレードである。テレポーテーション物品出現テレパシーなど、10分間のドラマの中で、ありとあらゆる念力が飛び出すのだ。たとえばこんなシーンがある。念力家族の全員が集まった食卓。そこでは「焼けてない魚に、手かざし炎」「醤油は念力でパス」「会話はテレパシー」。母はキレやすく、怒ると皿がピシッと割れ、聞き分けのない娘を叱る父は、口より先に念力で制裁を加えてしまう…。家族で会話していても、本物の声と「念力声」が交互に入り交じるもどかしさ。とにかく我々常人には理解のできない、超絶シュールな空間がそこにある。

 我々からすると「念力」が使えたら、どんなに便利で楽しい生活があるかと思うのだが、念力家族ってこんなに大変な日常を送らなければならなかったんだ…! と、同情すらしてしまう内容だ(笑)。

 かつてないほど不思議なドラマなので比較することはできないが、ドラマ「時効警察/三木聡監督」や映画「茶の味/石井克人監督」「もらとりあむタマ子/山下敦弘監督」のようなユルさと空気感が好きな人は絶対ハマる気がするので、これらの作品にピンときた人は、絶対に一度は見てみるといいだろう。

 不思議な空気感と映像。そして、ちょうどいいシュールさと、一話が10分間という絶妙な尺。個人的には“最高”のドラマだと思う。ちなみに、挫・人間が歌うテーマソング「念力が欲しい!!!~念力家族のテーマ」は中毒性があるので気をつけて!

【出演者】
住田隆(父・念力雄一郎 役)
谷口寛(長男・念力豊 役)
吉田まどか(長女・念力玲子 役)
田口主将(祖父・念力源太郎 役)
庵原涼香(次女・念力奈々 役)
横山めぐみ(母・念力静 役)

毎週月曜日 18:45からNHK Eテレ
念力家族公式HP

4/6のタイトルは、「憧れの山田先輩念写して微笑む春の玲子無垢なり」

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笹 公人(ささ・きみひと) プロフィール
1975年東京生まれ。歌人。「未来」選者。現代歌人協会理事。大正大学客員准教授。文化学院講師。NHK学園講師。歌集に『念力家族』『念力図鑑』『抒情の奇妙な冒険』。他に『念力姫』『笹公人の念力短歌トレーニング』、絵本『ヘンなあさ』(本秀康・絵)、和田誠氏と共著 『連句遊戯』、朱川湊人氏との共著 『遊星ハグルマ装置』、編著に『王仁三郎歌集』(出口王仁三郎・著)などがある。「サイゾー」にて、「念力事報」(写真・江森康之)を連載中!
・公式HPはコチラ→http://www.uchu-young.net/sasa/index.html

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