>  > 日本社会を良くしたいなら、デッドのルールを学ぶべき

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ショーの周りでは、特に何をするわけでもなく、のんびりまったりしながら、ミラクルチケットの瞬間を待っている。もし会場に入れなくても、外で会場から流れてくる音を聞くのも、また乙なものだ

  単なるバンドを超え、社会や生活、インターネットなど、あらゆる方面に影響を与えたとされるグレイトフル・デッドの考えは、日本にとっても学ぶべきことがたくさんある。

 デッドの考えを知れば、大量生産・大量消費をする社会ではなく、皆が過ごしやすくてお互いを尊敬し合える、ごくシンプルな生活方法について深く理解することができるはずだ。

 また、その直接的な体験をする最後のチャンスとなる、グレイトフル・デッド50周年ライブについて、デッドヘッズのSHIN氏に聞いた。

【前編はこちらから】 http://tocana.jp/2015/04/post_6243.html
【中編はこちらから】 http://tocana.jp/2015/04/post_6256.html

■00年以降のMOONSTRUCK

――MOONSTRUCKには20年以上の歴史があるわけですけど、00年以降はどのようなことをされていたんでしょうか?

SHIN 00年以降は、ファッションブランド、「ムチャチャ」のしんやまさこさんがMOONSTRUCKにやってきて、映画や雑誌でしか見たことのなかったアメリカの70’sファッションを現代によみがえらせていました。よく売りましたよ~!!
 
 しかし、東日本大震災以降は、現実的な問題のために、お客さんが服にお金を費やさなくなりました。うちのお客さんである“ムーンファミリー”たちのなから何人もが有名になって、ファッション、音楽など、それぞれの道に旅立ちました。僕は良くも悪くも、店を始めた時から今に至るまで、自分のやっていることは何も変わらず、デッドの素晴らしさや商品の良さをストレートに伝えていました。

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「むちゃちゃ=あちゃちゅむ」のきのこパイルワンピース。モデルはMOONSTRUCK最後のカリスマスタッフ未来ちゃん。このような70’sスタイルワンピースも、将来価値が出る可能性が高い

 13年には、採算が合わなくなり、やむを得ず店を一時閉店。ぶっちゃけ話をすると、企業に就職して、人生をもう一度と思ったのですが勤めた先で、社会経験がないに等しいことから散々こき下ろされ、パワハラされ、不満を爆発させてしまった。その時の僕の顔は、まるで鬼瓦のようでした。会社を半ばクビのような形で辞めることに。

「結局、これまで自分のルールで生きていた自分は今更、社会に適応することはできない。一体、どうやって生きればいいのか!?」

MOONSTRUCKを閉店してからの2年間は、出口のない真っ暗闇のトンネルを歩いているようでした。

 でも、このインタビューのオファーがあった直後、デッドのライブが行われると発表された(インタビューを行ったのは1月上旬)ことには驚きました。これはミラクルだなと。

 しかも、開催される場所は、シカゴの「Soldier Field」。ジェリーが最後に演奏した会場で、追悼の意味を込めて演るそうです。そのことを知ると、長い間、苦悩していた俺は、一体何に対して悩んでいたのかと楽になって。

「やりたいようにやったらいいのでは!?」

 急にそう思えるようになったんです。最近では、ヒッピーマインドがよみがえり、ビジョンが見えだし、MOONSTRUCKをWebショップとして再開しました。

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今では、三越で展示会をするほどのセレブカジュアルブランドに成長し、熱狂ファンを持つブランドAODRESSのスーパーリメイクデニムパンツ

――くしくも今年、女性たちの春のトレンドは、70年代ファッションだそうです。どう思いますか?

SHIN ここ数年は80’sファッションやテーパードの細身のパンツがハヤっていましたね。だけど、頭でっかちの日本人の体形には似合いません。フレアパンツやフリンジの服を着ることは、とてもうれしいですね。
 70’sファッションは、コンピューターで服が作られ始める以前に、ユーモアあるアイデアや、その物を持つことに対する意味がちりばめられ、なおかつ、快適に過ごせるよう、人間の創意工夫が最大限になされたアイテムなんです。今、60~70年代の商品を買っておけば、将来、絶対に価値がつくはずですよ。

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