>  > 痴漢冤罪でホーム飛び降り自殺の青年の無念

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • コメント16
関連キーワード:

冤罪

,

新宿

,

渋井哲也

,

痴漢

~【ジャーナリスト渋井哲也のひねくれ社会学】都市伝説よりも手ごわいのは、事実だと思われているニセモノの通説ではないだろうか? このシリーズでは実体験・取材に基づき、怪しげな情報に関する個人的な見解を述べる~

 2009年12月11日、東西線・早稲田駅で大学職員の原田信助(はらだしんすけ)さん(当時25)がホームから飛び込み自殺した。これに対し、前日に新宿署で行われていた痴漢容疑(迷惑防止条例違反)での取り調べが違法であったとして、遺族の母親、尚美さんが東京都を相手取り、損害賠償を求めている裁判が現在行われている。そして去る3月9日、ようやく事件のカギを握る人物たちの証人尋問が行われた。信助さんを取り調べた新宿駅西口交番の警察官2人、現場から報告を受けた新宿署地域課の警部補、信助さんの死後に設置された特命捜査本部の責任者の4人だ。果たして警察は責任をもって誠心誠意、真実を明らかにするのだろうか――。裁判のゆくえに注目したい。


■新宿署痴漢冤罪憤死事件概要

image0601.jpg
画像は、原田信助さんの国賠を支援する会より

 信助さんは前日の12月10日午後11時前後、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から転職した私立大学の歓迎会から帰る途中、駅の階段で男女数人の大学生グループとすれ違った際に、「お腹をさわられた!」と叫ばれ、2人の男性から暴力を振るわれ、揉み合いになった。このとき、信助さんは身の危険を感じて110番通報している。警察は現場に到着すると信助さんに「暴行の被害者として調書を取る」と説明し、新宿西口交番へ向かせ、その後、新宿署に向かわせた。

 しかし、新宿署で待っていたのは、痴漢の容疑者としての待遇だった。女性が厚手のセーターの上からお腹をさわられたとして、迷惑行為、つまり痴漢行為があったと訴えていたのだ。暴行を受けたうえに、痴漢容疑で聴取を受けた信助さんのショックはうかがい知れない。ちなみに、西口交番から新宿署に連行される際、「とりあえず警察署に来ていただけませんか?」などと言われているだけで、痴漢容疑については告げられていない。突然、疑いをかけられたのだ。新宿署での事情聴取に対し、信助さんは痴漢行為については否認し続けた。これらの一連のやりとりは信助さんのICレコーダーで録音されていた――。


■警察の矛盾

 信助さんの死後1カ月後、尚美さん(母)は、新宿署に行き、副署長に説明を求めた。その際副署長は「息子さんを(痴漢の)犯人と特定するにはいたらなかった」「午前4時ごろまでには(痴漢は人違いであることが)わかった」と説明。それを示す証拠も「110番情報メモ」に残っている。

1100601.jpg
画像は、110番情報メモ

 そこには、信助さんの携帯電話から「12月10日23時27分」に通報を受理し、「事案名」は「けんか・口論」「新宿st 当 客 原田 男 駅員に囲まれている 以下応答なし うしろで 駅員の声 口論『名札を取った』 一断 再信 × Rc-OK」と記され、連行後の結果については「痴漢容疑で本署同行としたが、痴漢の事実がなく相互暴行として後日地域課呼び出しとした」「現認した被疑者の服装と(信助さんの)服装が別であることが判明」とある。まさしく、情報メモを書いた時点で、被害女性が証言していた服装と、信助さんの服装が違うことから「人違い」だと判明していたということだ。副署長が尚美さんに説明した内容と一致している。しかも、被害者女性も「人違い」と判明したことで「被害届を出さないという上申書」を提出していたのだった。

 ただし、信助さんのICレコーダーの録音を聞く限り、信助さんには「人違い」だったことを告げていない。痴漢容疑についての結果は何も告げられずに釈放されていたのだ。信助さんは「相互暴行」の当事者として、もう一度新宿署に出向くことを約束はしていたが、痴漢行為の犯人だと扱われたと思い込んだまま帰宅したことになる。この日の顛末を知らない信助さんは思い悩み、そのためか、翌日、東西線・早稲田駅で線路に飛び込んでしまう。

関連キーワード

コメント

16:匿名2016年7月29日 11:32 | 返信

虞訟事件となった時点で新宿署長は検察へ、JRより提供を受け秘匿していた別件女性に対する信助くん下腹部なでなで痴漢映像を送っている。そして検察から裁判官へも秘密裡に提供されていただろう。こうした経緯や、その別件映像の存在を知らないで完全敗訴した左翼弁護団のアホぶりは本当に救いようがない。

15:匿名2016年6月 1日 00:30 | 返信

警察がいきなり、「お前が犯人」と言って乗り込んできて、抗弁できない社会はとてつもなく恐ろしいものです。

「俺は、妻子あって、関係ない。」「私は仕事をして自立した市民として生きているので関係ない」本当にそうだろうか?

確かに、無職者などの犯罪率は如何にも勤め人風の人間と比べれば、何倍かは分からないが、相対的に高いと思う。そして、累犯のチンピラというのもいる。こういうタイプの人はそれだけ、ピックアップもされやすい。そうではない人達が安心したい気持ちも分かる。
ただ、いつも思うのだが、友人宅を訪問し別れ、たまたま、そのあとで友人が家で物取りに殺されてしまったような場合。他にもいろいろある。階段から突き落とされたようなパターンの傷を子供が偶然に負った、児相に垂れ込まれる。「お父さんがやったんでしょ?」 とテレビが報じ出したら?
きわどいケースが幾らでもあると思う。たまたま物証・状況証拠がそろえば、予断捜査の犠牲になる可能性が出てくる(その知人と喧嘩別れして帰ってきたなど)。

そこで一つには、”容疑者”の言い分を聞き、”証拠”を厳密に見ようとする社会。
もう一つの社会は、”容疑者”なんて”犯罪確定者”と同じことで、鬼畜で人権がないのだから、
言い訳など聞かずにさっさと罰を与えろ、と世間が考え欲するような社会。

自分は右寄りの政治思想だが、後者はゾッとする。これは、左右対立とかじゃなくて、法治主義の問題で、この基盤が無かったら、政治なんて論外という段階の話だろうから。

14:匿名2015年12月14日 08:50 | 返信

検察が痴漢に対してものすごく慎重になり、冤罪の可能性を検証するようになったのはこの一件が原因だろうな。
警察は冤罪でしたと認め、遺族に謝罪するだけでいいのに何をやってるのだろう?

13:102015年11月20日 01:03 | 返信

連投すみません。

防犯カメラの映像に原田さんがお腹を触っていた映像がはっきりと残っていたんですよね?
だとすれば、あなたの言うとおり、新宿署の一連のやりとり(会話内容はご存知だと思います)は、警察官として当たり前の対応ですね。暴言も吐いていないし。

あなたの言うとおり、検察官はもとより、新宿署や殴りかかった男性に一切罪はなく、
悪いのは悲観的になって勝手に死んだ、原田さんの自業自得かも知れません。

あなたの文章を読んでそう思うようになってきました。

さすが、当事者から色々話を聞き、ネットだけの情報に留まらず、この事件の内情を知っている1さんは違いますね! 

12:匿名2015年11月20日 00:38 | 返信

10です。
なるほど、書類送検されたということは、やっぱりお腹を触ったんですね。少し自業自得のようにも思えてきました。真面目そうな写真なのに影で何をやっているか人間わかりませんね。

その時、悪いことをして素直に謝れない人間は、そうなって仕方がない。やっぱりあなたが言うように引き際が肝心です。今まで感じていた原田さん親子への同情の気持ちも、あなたの文章を読んですっかりなくなりました。

1さんの言うとおりです。ありがとうございました。
やっぱり、事件を実際に見た人の話は説得力があります。

11:匿名2015年11月19日 21:14 | 返信

>>それじゃあ原田さんが実は痴漢行為をやった可能性があると?
書類送検は、可能性では無く、犯罪の実証に基づいて検察官の判断を仰ぐものである。
反論があるなら「原田さんは痴漢行為をやらなかった」という事実を証明してください。

10:匿名2015年11月19日 14:11 | 返信

>>9
それじゃあ原田さんが実は痴漢行為をやった可能性があると?

9:匿名2015年11月18日 11:49 | 返信

>3:匿名 ソース出してから言えよ。長文妄想乙さん。http://news.livedoor.com/article/detail/5197795/
これはソースの一つに過ぎないが、このプロデューサーを証人に呼べば真相は一発で解決する。
この事件を冤罪として追っていたTV局が、急に方針転換をして降りた事実をどう認識するのか。
副署長は武士の情けで、死者および母親の名誉を守ろうとし、こうした不可解な対応をしたのではなかったか。それでも母親は絶対に納得できなかったであろうことは十二分に理解できる。
それに反し、おまえらみたいな洗脳厨房が知ったかぶりで真実を捻じ曲げ、さらなる深みに被害者家族を追い込んでいる不条理をまだわからないのか。

8:匿名2015年11月15日 20:30 | 返信

どんな状況でも、取り押さえるならともかく、殴りかかるのは良くないし、勘違いだと思ったら謝る。証拠に信用性がなければ、事実上拘束しない。お母さんに習わなかった?

7:匿名2015年11月15日 20:20 | 返信

「他の女性に対してもすれ違いざま同じように~」は消されてしまった監視カメラの映像を見た新宿署の勝手な言い分のはず。お母さんが見せて欲しいと警察に頼むも、その証拠の監視カメラの映像はJRだかが消して残ってなかったんじゃなかったっけ?そして、その後も駅の職員に「さっさとあっちいけ、ここにいるといいことないよ」みたいに追い払われながらも頑張ってきたんだよ。お母さんは。

「なーにが人間引き際だよ」

(メ・ん・)?

6:匿名2015年11月15日 20:09 | 返信

確か、証拠の防犯カメラの映像は消されてたんじゃなかったっけ?

問題は簡単な話。

女性『すみません。勘違いでした』
警察『貴女も気をつけなさい。私達も原田さんにも謝っておきますので』

じゃね?
これが出来ないのってなんなの?馬鹿なの?母親のサイト見たけど、明らかに新宿署の対応おかしいよ。

5:匿名2015年11月15日 20:08 | 返信

確か、証拠の防犯カメラの映像は消されてたんじゃなかったっけ?

問題は簡単な話。

女性『すみません。勘違いでした』
警察『貴女も気をつけなさい。私達も原田さんにも謝っておきますので』

じゃね?
これが出来ないのってなんなの?馬鹿なの?母親のサイト見たけど、明らかに新宿署の対応おかしいよ。

4:匿名2015年7月13日 18:03 | 返信

死者を冒涜する最低な奴だな。
こういう奴が自分に都合のいいように社会を見てる訳か

3:匿名2015年7月 4日 00:36 | 返信

>1
ソース出してから言えよ。長文妄想乙さん。

2:匿名2015年6月 7日 20:55 | 返信

ソース無しで死者を冒涜する屑がいる
そんな動画どこにある

1:匿名2015年6月 6日 05:17 | 返信

この事件の直前、改札口付近に設置してあった監視カメラが、他の女性に対してもすれ違いざま同じようにお腹の辺りを触るような所作をした信助さんの映像をとらえていた。こうした重大な情報がテレビ局のディレクターから母の尚美さんにもたらされたにもかかわらず、何故か尚美さんはこの情報を無視して映像を確認しなかった。この件以降、テレビ局も取材を打ち切ったようだ。これは尚美さん自身のブログに書かれていることだ。おそらく女性のお腹への接触はあったのだろうし、その事で互いに揉めた前段もあったのだろう。そこを素直に謝っていれば良かったものを、あくまでも自分に有利な論点にすり替えようと、大学生らによる突然の暴行被害者であるとの主張を展開したため引っ込みがつかなくなったのだろう。前夜の飲み過ぎもあってか警察で仮眠をしたらしいが、目を覚ましトイレで顔を洗っているうちにシラフになり、鏡に映る己れの汚れた身なりとボロボロのネクタイを見て後悔の念が浮かんだことだろう。昨晩女性にお腹を触わっただろと言われた折りに、間違いで触れてスミマセンと冷静に対処していれば暴行事件にも発展していなかったはずである。それを女性を無視して逃げようとしたから暴行事件になったと思われるし、監視カメラの映像からもそのように推測できると思われる。しかし信助さんは、前振りもなく突然暴行を受けたと言うにとどまらず、JR職員までもが一緒になって暴行をしてきたと主張し続けたのである。朝を迎え冷静になって考えたとき、これはどう考えても自分に有利な展開は望めないと思ったことであろう。しかも新人歓迎会の翌朝である。図太い人間ならば、いったん自宅に帰って入浴し着替えてから遅刻をしてでも出社したことだろう。頭脳明晰な信助さんは、再聴取の確約書を書かされたこともあり、未来を悲観的に考えてしまったのではないだろうか。尚美さんの気持ちも理解はできなくはないが、警察を追い詰めた応報として被疑者不詳として起訴されてしまったことにより、痴漢の濡れ衣は逆に永遠に残る結果となってしまったのである。人間引き際が如何に肝心であるか、つくづく思い知らされる事件である。

コメントする

お名前
コメント
画像認証
※名前は空欄でもコメントできます。
※誹謗中傷、プライバシー侵害などの違法性の高いコメントは予告なしに削除・非表示にする場合がございます。