>  > 森林火災が地球を冷やす!?

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 今年の5月は例年に比べて暑い日が多かった。各地で夏日となる日が過去最多となり、文字通り記録的な気温の高さであった。せめて本格的な夏が始まるまでは涼しく過ごしたいものである、というわけで、涼しげな森林火災の話はいかがだろうか。


■森林がなくなると雪原面積が増える

「森林火災のどこが涼しいんだ!」という声が聞こえてきそうだが、発生する地域によっては温暖化を食い止める可能性があるのだ。今年、科学誌「Nature Geoscience」に掲載された論文によれば、森林を構成する樹種の違いによって森林火災発生時の様子が異なり、それによって地球の冷却ができるという。

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2000年8月6日、米・モンタナ州「ベターロート国立森林公園」で起きた森林火災 画像は「Wikimedia Commons」より

 森林火災は、人の手によって起こることもあるが、落雷などの自然現象によっても発生している。大規模な森林火災は、太陽光を吸収する木々を大量に燃やし、二酸化炭素を排出するため、温暖化を促進するかに思えるが必ずしもそうではない。積雪地域に限れば、森林が無くなることで大地が広く雪に覆われるため、太陽光を宇宙へ反射することがより効果的に行われるという。

 しかしながら、燃焼の際に発生する二酸化炭素の温暖化効果と、反射による寒冷化効果はどちらが強いのだろうか。このような、個々の事象の気候変動への影響について考える際には、「放射強制力」という数値を使用する。これは、様々な事象が地球の温暖化や寒冷化についてどの程度影響するのかを算出したものである。

 例えば、温室効果ガスとされている二酸化炭素は1平方メートルあたり1.68ワット(Wm-2)の温暖化効果を持つとされている。また逆に、火山灰などの空気中に浮かぶ微粒子は、太陽光を反射することによって0.27Wm-2の寒冷化効果を持ち、さらにそれ自体が核となって雲を形成して太陽光を反射することで0.55Wm-2の寒冷化効果を持つと見積もられている。

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