>  >  > 「奇跡の手」で活躍!? 予言者ジューナ(後編)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • コメント0
関連キーワード:

ジューナ

,

冷戦

,

旧ソ連

,

羽仁礼

,

超能力

Dzhuna.jpg
画像は「Radio Free Europe / Radio Liberty」より引用

 今月8日、旧ソ連を代表する伝説の超能力者、「ジューナ」ことエフゲニア・ダヴィタシュビリ氏が65歳で死去した。そこで今回は、前編と後編に分けて、ロシアの近現代史における超能力者の位置づけを振り返るとともに、ジューナの果たした役割について再確認してみよう。

(前編はコチラから)


■伝説の超能力者、ジューナの生涯

 ジューナは1949年7月22日、ロシア南部クラスノダール地方のクバンで生まれた。父方の祖先はイランからロシアに逃れてきたアッシリア東方教会の信徒、いわゆるアッシリア人で、母親はコサックの家系だったという。ジューナはロストフの医学校卒業後、1980年頃からモスクワで暮らし始め、以後心霊治療師・超能力者・予言者としての名声を高めた。

 彼女の治療法は、患者から離れて自らの手のひらを患部に向けるという手法で、旧ソ連では「奇跡の手」と呼ばれていた。ジューナ本人によれば、この能力は彼女の曾祖母から受け継いだものらしく、曾祖母は薬草や煎じ薬による治療を行うほか、患者に手を向けて独特のリズムで動かすだけで治療することができたという。ジューナ本人も曾祖母の手法を踏襲し、10歳頃から友人の母親を治療したり、てんかんの発作で倒れた父親を救ったりしたという。

Dzhuna2_2.jpg
画像は「YouTube」より引用

 ジューナはレオニード・ブレジネフ共産党書記長から初代ロシア連邦大統領ボリス・エリツィンに到るまで、クレムリンの多くの要人たちのお抱え治療師であった。他にも映画監督のアンドレイ・タルコフスキー、高名な詩人ラスル・ガムザトフ、さらにはロバート・デ・ニーロやマルセロ・マストロヤンニといった欧米の俳優も彼女の治療を求めたという。さらに、予言者としてチェルノブイリの原子炉事故を予言したり、ソ連最後の外相となったエドゥアルド・シュワルナッゼにも助言を与えたと言われている。1986年、11歳年下のロック・ミュージシャン、イーゴリ・マトビエンコと2度目の結婚をしたとき、その結婚式には旧ソ連共産党政治局の全員が参列したとされ、以後ジューナの家は「クレムリンの指導者たちとアーティストが一緒に集う」ファッショナブルなサロンになっていたともいう。

関連キーワード

コメントする

お名前
コメント
画像認証
※名前は空欄でもコメントできます。
※誹謗中傷、プライバシー侵害などの違法性の高いコメントは予告なしに削除・非表示にする場合がございます。