>  > なでしこジャパンを準優勝まで導いた1,600万円

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週刊審判批評編集部

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画像は、「JFA.jp

“なでしこジャパン”の愛称で知られる女子サッカー日本代表チームが、FIFA女子ワールドカップカナダ2015で決勝戦まで勝ち進んだ。決勝戦では惜しくも5-2でアメリカに敗れてしまったが、その勇姿は多くの視聴者に感動を与えた。

 なでしこジャパンは、前回大会でワールドカップを初制覇したものの、その後は世代交代が進まなかったこともあり、「世界一になった4年前ほどの強さはない」と、今大会に臨むチームへの評価は低かった。

 しかし、ふたを開けてみれば、大会唯一の全戦全勝。さらに、日替わりでヒーローが現れるなど、優勝するチームの要素を兼ね備え、試合毎に逞しさを増した。

 とは言え、準決勝はかなりの苦戦だった。対戦相手のイングランドは、なでしこジャパンにとって鬼門。過去の対戦成績は、2分け2敗で、前回大会でもイングランドに黒星を喫している。この試合でも、ある意味でラッキーとも言えるPKで先制点を奪ったものの、前半終了間際に追いつかれてしまう。そして、迎えた後半ロスタイム。川澄奈穂美のアーリークロスが、バセットの美しすぎるオウンゴールを誘発し、苦しみながらもイングランドから初勝利を奪った。

 劇的ななでしこジャパンの勝利に対し、英紙は『エドモントンの悲劇』『バセットの涙はベストセラーにもなった“ガッザの涙”を思い出させる』と報じているが、バセットのオウンゴールは“かなりきわどい”ものでもあった。一旦は、ゴールラインを割ったものの、再びピッチにボールが戻ってきている。審判員が見極められなければ、幻のゴールともなっていたはずだ。

 なぜ、審判団は、このゴールを見極められたのだろうか? 日本サッカー協会審判部委員長の上川徹氏に聞いた。

「おそらく、ボールがゴールを割ったかどうかを機械で判定する、ゴールラインテクノロジーがあったためです。ゴールが入ってから、審判がゴールを認めるまでタイムラグがありました。さらに審判員も、腕時計を見ていた。ゴールラインテクノロジーは、ゴールが決まると、腕時計にゴールという信号が送られてくるんです。映像で見ても、ボール2個分入っていましたが、現場だと見極めづらかったりする。ゴールラインテクノロジーが役に立ったのではないでしょうか?」

 ゴールラインテクノロジーを導入しようとすると、一つのスタジアムにつき、1,600万円がかかると言われているが、その金額分の役割をはたしたといえるのではないだろうか。
(週刊審判批評編集部)

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