巨人と人間のクォーターに取材?ソロモン諸島で連日目撃される食人巨人族!

■巨人の生活拠点

 例えば、ガダルカナル島の巨人は、西部の山岳地帯に生息しており、総長200キロを超えると思われる地底洞窟を生活の拠点としている。巨人の中でも階級があり、最も大きな巨人種は主に地下洞窟内で生活するが、小柄な巨人や野人は洞窟の外での生活を強いられているという。地上の人間からすると、巨人や野人らは未開種族とも思えるが、さらわれて彼らの地下洞窟へ入ったことのある島民らによると、未知の光源により明るく照らされた地下世界が存在している。そして、はるか昔から地下には巨大な都市が存在してきたことが語り継がれている。

 ソロモン諸島の巨人にとって人間は食料であったが、長らく人間との接触を続けてきたためか(又は現地の言葉の起源が巨人の言葉にあるためか)、現地の人々が使う言葉と似た言葉を話し、コミュニケーションを取ることが可能である。実のところ、彼らは理性をもたない存在なのではなく、知能において、我々人間と大きな違いはないと考えられている。事実、彼らは自分たちの文字を持ち、それらが刻まれた古代の石壁も存在しているという。また、20世紀初頭に現れた巨人と同じ巨人が近年でも目撃されており、我々人間よりも長寿だとも言われているのだ。


■奴隷にされた巨人少年

 かつて、巨人の少年が人間に混じって奴隷としてオーストラリアに連れて行かれた話がある。少年の祖母は、白人が残したパイプを愛用していたが、ある日、それが壊れてしまった。そのため、少年は体毛を剃り、人間の服を着て、港で何とか白人に接触して、祖母のためにパイプを手に入れようとした。ところが、巨人の少年はそのまま奴隷としてオーストラリアへ連れて行かれてしまったのだ。

 オーストラリアに到着すると、巨人少年の体毛は伸び、醜い外見となっていた。そのため、巨人少年は最後まで売れ残ったが、幸いある貧しい老夫婦が彼を安く買い取った。その後、巨人少年は老夫婦が営む農園の労働力となった。まず、老夫婦が驚いたことは、その巨人少年の食事の量であった。だが、その巨人少年はほかの奴隷たちの数倍もの力を発揮し、老夫婦の畑での野菜の収量は飛躍的に伸び、老夫婦は満足したのだった。

 ある時、老夫婦が巨人少年とともに買い物に出掛けた際、同じくソロモン諸島から奴隷として連れられて来られた人間たちに目撃され、奴隷たちの間で問題となった。なぜ巨人がここに居るのかと彼らは恐れおののいたのだった。だが、巨人少年が老夫婦や他の人間たちと平穏に接しているのを目撃し、会話を交わす機会も持つようになると、彼らの恐怖心は薄れていった。そして、ソロモン諸島から奴隷として送られてきた人間たちと巨人少年との間には友好関係が生まれるようになった。

 その時、人間とは食べる対象なのではなく、巨人たちと同様に知性を持った存在であることを巨人少年は理解した。そして、人間たちも、巨人には知性が存在することを理解したのだった。

 しばらくすると、巨人少年は元気がなくなり、すっかり塞ぎ込んでしまった。老夫婦がその理由を尋ねると、どうやらホームシックに掛かっていたことがわかった。巨人少年がガダルカナル島に戻りたいと願っていたことを気にしていた老夫婦は、ある考えを思いついた。地元で開催されるボクシング大会に彼を出して、優勝すれば、大きな賞金が得られる。そうしたら彼を自由にしてやろう、と。

 そして、老夫婦は興行主と根気良く交渉を続け、巨人少年を出場させる許可を得ることに成功した。結果は、案の定、巨人少年の優勝であった。そして、巨人少年は、自由の身となり、数千個ものパイプを買い込んで、晴れて帰国し、それらを祖母にプレゼントしたのだった。

 だが、祖母には多すぎる量のパイプであり、巨人少年は、ソロモン諸島の島民たちと巨人との友好の証として、人間たちにそのパイプを配ったのだ。そのため、ソロモン諸島を訪れると、今でもその巨人少年からもらったパイプを所持する島民らが多く存在している。これは20世紀初頭の実話に基づいているという。

 これにより、巨人と人間との間の対立は無くなったのかといえば、不幸にもそのようにはならなかった。ガダルカナル島東部の巨人らは理解を示したものの、人間はなおも野蛮な動物で、食べる対象であると西部の巨人たちは見なし、巨人間の部族抗争へと発展してしまったのである。

 だが、巨人に殺されたり、誘拐される事件は後を絶たないものの、東部の巨人らが勝利を収めたため、被害件数は減少してきたようである。とはいえ、家族を殺された人間たちが、小柄な方の巨人や野人を見つけたら、復讐して殺そうとする習慣は今でも消えていないという。

 次回は、白人マリウスが行ったUFO地下基地の探索について紹介しよう。

ケイ・ミズモリ 
神秘現象の解明に取り組むサイエンスライター。

 2015年7月18日(土)13:30-16:30に東海道かわさき宿交流館においてトークライブ『未解決ミステリーに挑む 超不都合な驚知トーク 2015』を開催。出演者 山口敏太郎 、北芝 健、ケイ・ミズモリ (司会 水木ノア)
詳細: http://www.keimizumori.com/events.html

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