アルビノで双頭!! 天文学的な確率で生まれた奇跡のヘビ=アメリカ
■ペット向きのミルクヘビ
ミルクヘビはおとなしく、飼うのが容易だと書いたがメドゥーサを飼育するのは簡単ではない。メドゥーサのそれぞれの脳は空腹のサインを感じ、それぞれの口がエサを食べたがる。2つの口が食べたエサは、実際は1つの身体に入って栄養となるのだが、メドゥーサがそれを理解することは不可能だ。そのため、飼い主は食事の時はメドゥーサの2つの頭に、全く同じエサを同時に与える必要がある。もしどちらかの頭が早く食べ終わってしまえば、エサのネズミを取り合わないように2つの頭の間に仕切り板を差し込み、お互いを隠さなければならない。また毎回食事を終えるたび、メドゥーサは石鹸水で洗われる。それぞれの口にネズミの匂いがついていると、エサと勘違いして相手を襲うからだ。
ミルクヘビのオーナーで、セントラル・フロリダ大学の生物学者であるダニエル・パーカーさんは、大の爬虫類愛好家だ。彼は、「爬虫類には古い偏見や不合理な迷信からくる悪いイメージがありますが、実際はおとなしくて可愛い生き物なのです。ミルクヘビは素晴らしいペットになります」と話す。パーカーさんは、メドゥーサに集まる注目が爬虫類全体のイメージアップに役立つ事を期待すると話す。
日本でも最近、ヘビをペットにする人が急増しているらしい。確かにヘビは吠えない、毛で部屋が汚れない、数日留守にしても大丈夫、散歩をしなくてよい、狭い場所でも飼えるなどの利点が多い。また必ずしもペットショップで高価なヘビを飼う必要はなく、犬猫のように保健所で里親を探しているヘビを貰ってくる人も増えてきているらしい。ペットを飼おうかと現在思案中の方は、ヘビも選択肢にいかがだろうか?
(文=三橋ココ)
参考:「FOX News」、「IFL Science」ほか
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