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■キミはゾンビに追いかけられたことがあるか? 

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ゾンビキャンプ入り口

 ゾンビキャンプ! それは人里離れたキャンプ場でリアルなゾンビに追い掛け回される、恐怖の体験!

 いわばリアル・バイオハザード、実体験ウォーキングデッドである。ホラーマニアの間ではその名が知れた、完全予約制の超強烈お化け屋敷、オバケンが仕掛けた新感覚ゾンビエンターテイメント、それがゾンビキャンプなのだ。

 舞台となるキャンプ場は伊豆半島の南端にある。あたりに人家もなく、まさに陸の孤島だ。入り口からキャンプ場まで長い坂が続く。そこはすでにゾンビに侵された世界だ。木々からは肉片がぶら下がり、道に散らばる人間の手足! 

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木々の間に死体が! 手足が!

 あたりはすべてデンジャーエリア。“ゾンビに襲われても知らないよ”エリアだ。そして仰々しいゲートをくぐるとそこはセーフエリア、ゾンビのいない安全地帯である。2日間、このキャンプ場を舞台に、血の惨劇が繰り広げられるのだ。

 キャンプ場では、割り当てられた場所に各自でテントを設営。貸し出しもあるので安心だ。テントを張り終えたら、参加用のTシャツに着替える。ゾンビが血まみれの手でベタベタ触ってくるので、オシャレな恰好なんてしていたら、まさに惨劇。走り回るので、足元はスニーカーや長靴がベストだ。

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まずはテントを張る

 5~6人ごとにチームを組み、チーム単位で行動する。夕飯はバーベキューである。肉と野菜は配られた。問題は米だ。オバケンを主宰するオバケンさんがマイクに叫ぶ。

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バーベキューの準備をしつつ、ミッションに備える

「米は取りに行かないと、米は食べられません! がんばってゾンビを切り抜けて、米を取ってきてください!」

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主宰のオバケンさん

 ゾンビに襲いかかられ、Tシャツに手形を付けられると、2日目最後の賞品をもらうことができなくなる。ピザ屋さんの5000円券など豪華賞品が目の前を素通りである。何が何でも、ゾンビにつかまってはならない。2日間、こうしたミッションが何回も行われ、参加者は毎回ゾンビとの戦いをクリアしなければならないのだ。

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来た来た! ゾンビだ!

 キャンプ場にサイレンが鳴り響く。ミッションスタートである。

 みんなキャーキャー騒ぎながらゲートに向かい、記念撮影でピースしながら外へと出ていく。

 わずか5分。再びサイレンが鳴った。

「感染者が発生しました、感染者が発生しました」

 無表情なアナウンスとともに、戻ってきた参加者はみな疲れ切り、笑顔のカケラもない。赤い手形がTシャツにべったりと付いている。何があったのか? たった5分でハツラツとした若者たちが終電のサラリーマンのようにやつれ果てる、いったいどんな恐怖が待ち受けていたのか?

 不安と好奇心が振り子のように揺れ動く中、順番が来た。5分間で坂を下った先の小屋へ行き、ゾンビと戦いながら米を取って戻らなければならない。

 小走りで坂を下りていくと、遠くから唸り声が! 林の中から、血だらけの青年が現れる。ゾンビだ! しかし彼の魔手をくぐり抜けなければ、米が手に入らない! 米のない夕飯はイヤだ! 

 私の参加しているチームには、極真空手黒帯のアメリカ人、スティーブがいた。行け、スティーブ、ゾンビと戦え! 米は日本人の魂、我々が死守するぞ!

 さらに自販機の向こうからゾンビが現れた。迫ってくる生ゾンビ! スティーブが中段に構える。

 岩をも砕く極真空手の正拳突きが炸裂か? 

「オーマイガッ!」

 弱い! スティーブ、あっという間にゾンビに捕まり、ベタベタに手形を付けられている。というか、食われている! スティーブ、キミの戦いは無駄にしないぞ!

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あっけなく捕まって、食われている(笑)

 ものすごく薄情にスティーブを見捨て、米だけ持って逃げ帰るチームメンバー。

 これは楽しい。疲れるが、すごく楽しい!

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近くで見ると、すっごく怖いぞ。怖いから寄らないで! すいません、許してください


■そしてゾンビキャンプが始まった

 オバケンさんに話を聞く。

 今年で2年目を迎えたゾンビキャンプ。年4回開催され、今年は7月に2回分が終了、残り2回、8月25-26日、9月20-21日に開催予定だ。毎回80人の定員に240~300人の応募があり、倍率3倍の抽選だというからすごい人気なのだ。

 そもそも、どこからゾンビキャンプなんて話が出たんでしょうか?

「私どもは映像の制作会社で、僕もディレクターなんですよ」

 え?

「社長から店をやろうという話が出まして。すでに店舗を借りちゃっていて、何やる? と」

 さすが社長、行動力あるな。

「どうせなら誰もやってないことをやってみよう、住んでいる町が遊園地になっていたら面白い、町にお化け屋敷があったら面白い」

 そりゃたしかに面白い。

「今年で4年目になりますが、初めて大工仕事をやって手作りで作ったら、住宅街にお化け屋敷ができたというので取材を受けて、お客さんも来るようになったんです」

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女のゾンビもいる

 結構、人気が出てきて兼ねてから行いたかったゾンビキャンプを展開。

「去年のゾンビキャンプは反応が凄く良くて、テレビドラマの『ウォーキングデッド』のキャンペーンをやったり、サンリオピューロランドでお化け屋敷やったり。今年も名古屋で4つのお化け屋敷を開くんですが、1カ月で4万人の入場者を見込んでいます。僕らもそんな風になるなんて思ってなくて」

 学園祭ノリで始めたお化け屋敷が、まさに大化けしたのだ。次の展開は?

「ホラーが苦手な人ってメチャメチャいるんですよ」

 そうでしょうねえ。

「だからそういう方でも楽しめて、他で誰もやっていないことをやろうと」

 何をやるんです? ……え? なにっ! それは楽しい! 絶対、楽しい! 外国人に大ヒットでしょ、それ。

 ゾンビキャンプまではちょっと……という方は、東京・方南町にあるお化け屋敷を体験してほしい(要予約)。体験しないとわからない、ライブな面白さ。ネット時代だからこそ、手触りのある、こんなイベントが最高に盛り上がるのだ。

※ゾンビキャンプの詳細は以下のサイトで。
方南町お化け屋敷オバケン 

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