>  >  > 動物の異常行動で地震予知!? 中国が研究

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 今月2日、中国の地方紙「南京エクスプレス」が報じたところによると、同国東部・南京市の地震局は、ニワトリ・魚・カエルなどの動物を用いて地震予知の試みを行っているという。7つの畜産農場を地震観測所に造り替えて、動物たちの異常行動の有無を毎日2回、地震局に報告させているようだ。たとえば、魚が池から飛び出したり、ニワトリが木に飛び上がったり、カエルが集団移動するといった異常行動は、中国語で「宏観異常現象」と呼ばれ、地震の前兆現象のひとつとされている。南京市地震局では、今後さらに7カ所の農場を地震観測所とする予定だという。

 実は、このような動物異常行動を地震予知に活かすことは中国の“お家芸”であり、20世紀半ばから国家レベルで盛んに行われてきた。今回は、このような過去と現在における地震予知の試みについて紹介することにしたい。


■動物たちの異常行動、原因は電磁波か!?

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画像は「中国日报网」より引用

 さて、動物たちが見せる「宏観異常現象」をもとに地震を予知する取り組みについて報じた中国のあるメディアでは、「サイキックな動物たちが地震予知を手伝うために集められた」と題している。しかし、このような地震予知を行う場合は、必ずしも「サイキック」な能力を必要としないと思われる。というのも、地震に「敏感」であるとされている動物たちは、地震の前兆として生じる電磁波など既存の自然科学で知られた“力”を、何らかの形で検知すると考えられているからだ。

 大阪大学名誉教授の池谷元伺氏(故人)は『地震の前、なぜ動物は騒ぐのか』(日本放送出版協会)で、地震前兆現象の“電磁波仮説”を提唱している。それによると、地震の前には地殻変動により岩石破壊が起こり、その結果として電磁波が発生する。ある種の動物たちは、自らの五感のいずれかによって電磁波をとらえ、異常行動に及ぶのだという。動物たちが、具体的にどのような形で電磁波を検知しているのかは定かではないが、人間でも地震前兆を「体感」でとらえると主張する人々は(特に日本で)多い。彼らに共通するのは、頭痛・耳鳴り・めまいなどの症状であることから、ひょっとすると動物たちも同様の症状で苦しんでいるのではないか。

 冒頭に挙げた異常行動について考えてみると、魚が池から飛び出すのは、水中に流れる電流で痛みを感じ、耐え切れずに飛び跳ねたのかもしれない。また、ニワトリが木に飛び上がるのは、地面を流れる地電流により足に痛みを感じ、地面から少しでも離れようとした可能性がありそうだ。さらに、カエルが集団移動するのは、その場に留まると電磁波による症状に耐えられないためかもしれない。

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