>  > 撤去要請! 会田誠の作品を見にいく

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • コメント0
関連キーワード:
aidamakoto_150728.jpg
会田誠公式ブログより

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】

 現代美術家・会田誠氏の作品が美術館側によって撤去要請が出されたという問題が、いま波紋を呼んでいる。

 今回、撤去要請が出されている作品は、現在、東京都現代美術館で開催中の企画展「おとなもこどもも考える ここはだれの場所?」に出品されている「檄」という作品(制作者は会田氏の妻と息子によるユニット「会田家」)。この作品が、「子どもにふさわしくない」という理由で撤去するように要請が出されたという。また、朝日新聞の報道によれば、そのほかの出品作である映像作品「国際会議で演説をする日本の総理大臣と名乗る男のビデオ」も問題視されているという。

 いったい、「子どもにふさわしくない」作品とはどんなものなのか。筆者は今週日曜の26日に足を運んで鑑賞してみたが、いざ見てみると、「え?」と声が洩れてしまうほど拍子抜けしてしまった。

「檄」は、そのタイトル通り、天井から吊された大きな布に檄文が毛筆で書かれた作品。まず大きく「文部科学省に物申す 会田家」と書かれ、小さな文字でびっしりと文章が綴られている。

 だが、文章をよく読むと、話はどんどん飛躍していく構成で、「もっと教師を増やせ。40人学級に戻すとかふざけんな」と主張しているかと思えば、「もっとゆっくり弁当食わせろ」「かばんが重い」といった話にも流れていく。そして最後は「新国立競技場の問題は全部俺に決めさせろ!! アーチストだから社会常識がない。真面目に子育てにやってないと言」と、途中で文章は終わっている。

 会田氏によれば、この文章は家族の会話のなかで出た意見を書き出したもので、「3人の意見がバラバラである状態もそのまま示しました」というが、それがうまく表現されていると思う。たしかに見た目は物々しいが、人びとが教育に感じているような、さまざまな不満が乱雑につづいていく内容には思わず笑ってしまった。「かばんが重い」なんて、当事者の子どもからすればすなおな声なのだろう。「おとなもこどもも考える」という企画テーマにぴったり合っている作品ではないか。

関連キーワード

コメントする

お名前
コメント
画像認証
※名前は空欄でもコメントできます。
※誹謗中傷、プライバシー侵害などの違法性の高いコメントは予告なしに削除・非表示にする場合がございます。