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左・株式会社ナチュラルエイトHPより/右・しみけん『AV男優しみけん 光り輝くクズでありたい』(扶桑社)


【本と雑誌のニュースサイトリテラより】

「週刊プレイボーイ」(集英社)など多数の雑誌連載をもち、『ゴッドタン』(テレビ東京系)といった人気バラエティ番組にも出演。いまや、アダルトビデオの世界のみならず、お茶の間にも進出しつつある、人気AV男優、しみけん。

 そんな、しみけんが今の地位をつかむきっかけとなったのは、ある意外な人物との交流だった。

 その人物とは、マツコ・デラックスである。

 先日出版された『AV男優しみけん 光り輝くクズでありたい』(扶桑社)によれば、彼が一番最初にアダルト業界に足を踏み入れたのは、AV業界ではなく、ゲイ関係の業界だったという。

 AV男優になろうと決意したものの、どうすれば男優になれるのか分からず途方に暮れていたしみけんは、裏モノ系雑誌の記事で、あるAV男優が職を「夕刊紙『内外タイムス』の三行広告で見つけた」と書いてあるのを読み、早速実践。

 しかし、いざ見てみると掲載されていたのはゲイ関係のメディアばかり。その時は、ゲイのエロの世界とAVの世界がまったく別の世界だとは知らなかったので、ゲイ雑誌やゲイビデオの会社に応募することになる。

 それから半年が過ぎた。

 ゲイ関係のメディアでも、続けていればいつかAV男優になれると思い仕事をしていたが、いっこうにAV男優への道は開けず、悩みの日々は続いていく。

 そんな時に出会ったのが、ゲイ雑誌「Badi」編集者時代のマツコ・デラックスだったのである。

 マツコに、この仕事を続けていてもAV男優にはなれないという真実を教えてもらったことが、AV男優しみけんが生まれたきっかけとなる。

〈ある日、「Badi」の撮影で九十九里浜に出掛け、待ち時間にロケバスのなかで担当編集のマツコさんとおしゃべりをしていました。
「お前、絶対AV男優になれ!」
「AV男優にならないと、将来、犯罪者になるぞ!!」
 と、延々と「AV男優になれ!!話」が続き、「このままゲイのグラビアをやっていても、AV男優にはなれない」と知らされたのです。
 このとき初めて、ゲイとAVは別の業界だということを教えられました〉

 もしも、この時マツコが真実を教えなければ、いま我々が見ているAV男優しみけんの姿はなかったのかもしれない。

 そんな恩人であるマツコ・デラックスではあるが、しみけんは一度、マツコに殺されかけたことがあるそうだ。

〈当時の「Badi」では、なぜか「野外もの」の撮影が多く、首都高を走る軽トラックの荷台でふんどし一丁になり、トラック野郎のようなグラビアを撮ったこともあります。高速道路なのでスピードも出ていて危険だということで、モデルの僕が荷台から落ちないように腰縄をつけて、「これで大丈夫だから」と撮影に臨みました。ところが、無事撮影を終えて腰縄をほどこうとすると、縄の端っこがどこにも繋がれてない!? 「全然、大丈夫じゃない!」とひっくり返りましたが、このとき腰縄を結びそこねたのが当時「Badi」の編集をしていたマツコ・デラックスさんでした〉

 そんなトラブルがありつつも、しみけんは、AV男優への道を開いてくれたマツコをメンターとして信頼するようになる。

 その後、しみけんはスターAV男優の道へ、マツコ・デラックスはコラムニスト・タレントへの道へと、別々の道を歩いていくことになるのだが、親密な関係は15年以上にわたって続いていく。

「週刊新潮」(新潮社)2012年6月21日号で、マツコ・デラックスは、しみけんとの関係をこう語っている。

「私が(ゲイ雑誌の)「Badi」で編集者をしていたころ、彼がモデルに応募してきたのがきっかけよ。いろんな話をしているうちに、彼はセックスが純粋に好きなんだとわかったわけ。AV男優に向いていると思って、そう話したわ。今やトップ男優だから、私の人を見る目も間違ってないって思ったわよ。以来、15年も関係は続いているわよ」

 しみけんといえば、マッチョ体型のイケメンである。それだけ長く付き合っていれば何か肉体関係もあったのかと思わずにはいられないが、そんな疑問にはこう語る。

「弟みたいな感じよ。清く美しい感じよ。エロいことは1回もないわよ。彼はゲイじゃないし、顔も私の好みじゃないのよ。ただ、しみけんにAV男優を紹介してもらったことはあったわ。なんか、AV男優ならなんとかなると思ったのよ。思うじゃない? 10人くらい紹介してもらったわね。電話を取り次いでもらったり、3人で食事したり。でも全部玉砕よ! 終いには、しみけんが“俺でよかったらいいっすよ”と言ってくれたけど、彼は弟みたいなもんなのよ」

 しみけんは、何かと困った時は、マツコに連絡し、悩み相談をするそうだが、その答え方もいかにもマツコ・デラックスらしい。

 放送作家の鈴木おさむとAV関係者との対談を集めた『AV男優の流儀』(扶桑社)に収録されている、しみけんとの対談で彼は、撮影で勃起できずスタッフに大迷惑をかけたことに落ち込んで悩み相談した時のことをこう語っている。

「マツコさんなんて電話で「あの~」って言っただけで、「お前のあの~だけで、これからくだらない話が始まるのはわかってんだよ、なんだ?」って。勃ちませんでしたって言ったら、「知らねえよ! こっちはなぁ、風呂入ろうと思って裸なんだよ。お前のクソみたいな不条理な電話をどう切るかで頭がいっぱいなんだよ」って言われて。で、そんな扱いを受けると、「あ、なんだ、周りの人からしたら、そんな小っちゃいことなんだ」って」

 お茶の間のスターとトップAV男優による、なんとも以外な組み合わせの“バディ(相棒)”関係。

 しみけんがもっとお茶の間に受け入れられるようになったら、いつの日か、“有吉&マツコ”だけでなく、“しみけん&マツコ”の番組をテレビで見られるようになる時も来るのかもしれない。
(田中 教)

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