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■セックスでY染色体を獲得!?

 遡ること2004年、この謎に迫るべくアメリカの「フレッドハッチンソンがん研究センター」で、男児出産経験のない120人の女性を対象に調査が行なわれた。被験者の女性たちの血液細胞を調べてみるとやはり、男児出産経験がないにもかかわらず、21%の女性がY染色体を持っていることがわかったのだ。

 因果関係を分かりやすくするために、この21%の女性を4種類に分類してみると、さらに興味深い傾向が分かったのだ。その4分類と、Y染色体保有の割合が下記だ(3%の女性は分類不可能のようだ)。

A=女児のみ出産した女性:8%
B=自然流産の経験のある女性:22%
C=人工流産(人工妊娠中絶)経験がある女性:57%
D=妊娠をしたことがない女性:10%

 流産の場合、胎児の性別が不明(あるいは確認しない)であることが多いと思われるため、BとCは男児を懐妊していたかもしれず、そのぶんY染色体保有率が高いのは納得がいく。しかしなぜCとBにこれほどの差があるのかはよく分からない。

 ともあれ注目すべきなのは、マイクロキメリズム現象を引き起こす要素がまったくないにもかかわらずY染色体を保有しているAとDだろう。そしてAとDがY染色体を獲得するには、以下のことが考えられるという。

1.気づかないで流産した男児からY染色体を獲得(該当していた場合)

2.双子(多胎児)の男の兄弟からY染色体を獲得(異性を含む多胎児の場合)

3.兄から母体を経由して兄由来のY染色体を獲得(兄がいる場合)

4.男性とのセックスでY染色体を獲得

 残念ながらこの研究はここで終わっておりさらなる調査を未来に託すことになったが、「4.男性とのセックスでY染色体を獲得」という可能性が指摘されたのは興味深い。妊娠に到らなくとも、セックスによって相手の男性のY染色体を獲得するかもしれないというのだ。とすれば、その後に別の男性と結婚して授かった子どもに、以前セックスした男性の影響が及ぶことも有り得るということになる。


■「ウイルス進化論」とは

microchimerism2.JPG
画像は「Wikipedia」より

 ある個体の遺伝子情報の伝承は、直接我が子を生むことだけにはとどまらないという考え方も以前から注目されている。人間を含む生物はウイルスを媒介にして遺伝子を交流させお互いに影響を与え合い、一部の遺伝子情報を書き換えているというのだ。そして生物の進化もまたウイルスの感染によって起きていると考えるのが「ウイルス進化論」である。

 ウイルスが媒介になりうるのなら、妊娠には到らないにしても濃厚な粘膜の接触(!)を伴うセックスが遺伝子レベルの影響を及ぼさないはずがないと考えるのは真っ当なことかもしれない。

 あえて誤解を怖れずに言えば、この「ウイルス進化論」は生涯独身でいることが濃厚な男女にとって希望の光かもしれない。生殖行為を行なわなくても、なんらかの形(!?)で自己の遺伝子を後世に残せる可能性があるからだ。また、最愛の人とゴールインする夢を果たせずに結婚生活を送る女性にとっても夢が広がるものになりそうだ。なぜなら過去に愛した人の“遺伝情報”が我が身に消えることなく刻みつけられており、授かった我が子に影響を与えるかもしれないからだ。とすれば、その後別れることになるにしてもしっかり身体に記録される1回1回の“恋の逢瀬”が、これまで以上に大切に感じられてくるのではないだろうか。行きずりの恋、一夜の過ちなら誰でもいい、というわけにはいかないことにもなるのでご留意されたし……。
(文=仲田しんじ)

参考:「Before It's News」、「Jena Pincott」ほか

コメント

11:匿名2016年11月26日 13:30 | 返信

仮にセックスでY染色体を母体持つことになったとして、それが子どもに影響する可能性の
ロジックがちゃんと説明がなされてない。

男児を妊娠→母体の一部にY染色体
はわかったが、
母体のY染色体→男児の遺伝子に影響
は、論理的に繋がらない。

10:匿名2016年8月13日 15:38 | 返信

遺伝子が移転するのと、受精や出産は別だろ。遺伝子の移転で交配するなら、遺伝子治療なんてできないだろ。

9:匿名2016年4月12日 11:11 | 返信

んじゃ、畜産農家はブランドの雄牛を絶えず交配させれば、ボロ儲けできるはずだねw
この手の情報が迷信の域を抜けないのがよくわかる。

8:匿名2016年2月14日 06:55 | 返信

犬だと一回でも雑種産んだ雌犬はもう純血種の繁殖に使えない
大っぴらにされてないだけで人間でも同じ

7:匿名2015年11月27日 03:04 | 返信

非処女イライラでワロ

6:匿名2015年9月 7日 11:02 | 返信

題名のつけ方がちょっとどうかと。別に確実な訳でないのに。

5:匿名2015年8月22日 09:39 | 返信

染色体がまるごと細胞間を移動したって言ってんじゃなくて、
染色体の中の一部分、今回の場合はY染色体特有の部分が移動したから
染色体検査でY染色体を持っているのと同じ反応が出たってだけじゃん。
染色体が持っている情報の全てが実際に使われるわけではないんだから、
多くの人間が持っていない他の生物の情報を
ウィルス由来で獲得した人間がいても、その情報が一生使われなければ
その人間はもっていない他の人間と変わらないぞ。

4:匿名2015年8月13日 02:04 | 返信

そんな簡単に染色体が細胞間を行き来出来たらキメラがボコボコ産まれるわ!

3:匿名2015年8月12日 07:57 | 返信

まずは可能性の検証で100%無理な物以外は全てあると仮定して話を進めるんだから当たり前だろ
否定なんてのは全ての要素の中で1つでも不可解な点があればソコを指摘すれば良いんだからそれじゃ話が進まない
基礎研究なんてのはそんなもんだぞ

2:えええええあああ2015年8月11日 12:41 | 返信

記事にとって都合のいい解釈ばっかやんw なにこれw

1:匿名2015年8月 7日 15:49 | 返信

進化はウィルスとの共同作業なんだ。
面白い。こういう研究もっとメジャーになってほしい。

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