>  > ネパールの「腎臓村」 と貧困

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清水ミロ

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腎臓村

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臓器売買

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 私たち人間の身体は繊細で脆く、時に大きなケガを負ったり病に倒れることもある。特に内臓疾患や、事故による内臓損傷では命を落とすことも少なくない。幸い現代医学の進歩により内臓移植も珍しくない時代となったが、移植手術に使われる内臓がどこからやって来るのかご存知だろうか? 家族のために自らが大きな犠牲を払う人たちの実情を7月22日付の「Oddity Central」が報じている。


■「腎臓村」と呼ばれる理由とは?

 ネパール中央に位置するホクセの村人たちは長く貧困にあえいできた。それも、暮らしのために自らの内臓を売る事を余儀なくされるほどの貧困だ。信じられない話だが、村人たちは腎臓を売ることが当たり前のようになっており、近年、この村は「腎臓村」と呼ばれている。

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腎臓を摘出した手術の痕が痛々しい 画像は「YouTube」より

 臓器の売買に携わる闇業者は定期的に村を訪れては金に困っている住民たちに、健康な腎臓を売るよう説得。彼らをインド南部へと送り込み、手術を受けさせることで有名だ。闇業者らは内臓に関して知識のない村人に「腎臓はひとつあれば人間は生きてゆける。切除してもまた生えてくる」と話をでっち上げているという。

 4人の子を持つギータさんは「ここ10年の間に業者が来ては腎臓を売るように説得していました。拒否していましたが私の夢は自分の小さな家を持つことです。子どもたちが成長するにつれ、家が必要だと思い、決心しました」と言い、義理の妹と闇業者とともにインドへ旅立ち、腎臓摘出手術を受けた。手術はわずか30分で終わったが、ギータさんは3週間入院。その後彼女は20ルピー(約20万4,000円)を受け取り、家と土地を買うために村へ帰った。

 しかしギータさんが腎臓を売ってまで建てた家は、不運にも今年の4月にネパールを襲った大地震により倒壊してしまった。800万人が被災したといわれるこの地震は、多くの村人から住居を奪い、悲しみや現実から目を背けるために酒に溺れる人を増殖させた。

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