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石橋六弦

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※イメージ画像:『音楽図鑑-2015 Edition-』

 音楽家の坂本龍一が、12月公開予定の映画『母と暮せば』(山田洋次監督作)の音楽を手掛けることが分かった。

 坂本は自身のサイトで昨年7月から、中咽頭癌の治療のため、療養に専念していたことを告白。一年の休養を経て体調は回復傾向にあり、今後は「家でできる作曲の仕事を優先するつもり」とし、「復帰後第一弾には、日本映画の大御所である山田洋次監督の『母と暮せば』の音楽を担当することになっています」と今後の活動に意欲をみせている。

 過去には、映画『戦場のメリークリスマス』『ラストエンペラー』など、数々の映画音楽を担当し、世界的な音楽賞を受賞してきただけに期待が高まる。音楽業界関係者に坂本の評価を聞いた。

「70年代の頃の坂本さんは、まるでフ●テンに影響を受けたかのような超ロングヘアーで、見た目、音楽性、思想すべてがユニークで、当時から異彩を放っていましたね。また、70年代後半から80年代にかけてはイエロー・マジック・オーケストラでキーボードを担当して成功を収めましたが、『やりたいことが違う』と彼の原点であるピアノ・クラシック音楽に立ち戻り、99年にはシングル『ウラBTTB』で累計155万枚を売り上げ、インストゥルメンタルのシングル初となるオリコンチャート1位に輝きました。

 その他にも、並行して多くのアーティストのプロデュース業もこなすなど、多方面で活躍していましたが、東日本大震災以降は、被災地の支援や、反原発などの社会活動に力を注ぐなど、独自のスタイルを貫いている。言ってみれば、坂本さんは日本音楽界における、元祖芸術家の第一人者。それだけに復帰作である、山田洋次監督の映画音楽は楽しみですし、レコード会社も商業的チャンスとして大注目していると思いますよ」(某音楽プロデューサー)

 また、復帰作についてはこう話す。

「坂本さんはマクロビオティックに取り組むなど、人一倍、健康に気を使っていたようですが、本人も『当分、ライブは控えるつもり』とコメントしている通り、病を煩ってからは体調が思わしくない。そのような大変な状況の中で映画音楽を手掛けるということは、覚悟の上でオファーを受けたはず。先はそう長くないと考えた時に、日本を代表する山田洋次監督と共にデカイ仕事を成し遂げたいという思いもあるのではないでしょうか。今後益々“独自路線”が強化されていくと思います」(同)

 映画『母と暮せば』は原爆投下から3年後となる、1948年の長崎が舞台。復帰作はあらゆる意味で坂本の、人生の集大成と呼ぶべき作品になることは間違いなさそうだが、くれぐれも健康に留意して頑張ってほしい。
(文=石橋六弦)

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